大麻合法化の支持がアメリカで引き続き爆増中、昨年から10%上昇して58%に


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BUZZAP!では半年前にアメリカで大麻合法化支持者が過半数を超えた件をお伝えしましたが、その後も支持拡大の勢いが止まりません。コロラド州、ワシントン州での合法化の結果を踏まえて認識が大幅に変わりつつあると見られます。


アメリカの世論調査の先駆け的な存在である民間企業、ギャラップ社の最新の調査によると、昨年11月にコロラド州、ワシントン州での大麻が合法化されてからの1年の間で大麻を合法化すべきと答えた人が10%増加し、58%と過去最高を記録しました。



ギャラップ社が同様の調査を開始した1969年には合法化への賛成者はわずか12%しかおらず、1970年代後半に28%と倍以上に増加しましたが、その後2000年までは大きな動きがなく、そこから徐々に数値を伸ばし、2011年に初めて半数の50%に達していました。

ギャラップ社は今回の58%という支持の高さ、昨年から10%上昇という急激な支持の拡大について、コロラド州とワシントン州での大麻合法化が成功裏に行われたことが影響していると考えており、支持拡大の動きは未だ衰えていないと分析しています。

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先日もカリフォルニア州のGavin Newsom副知事が「カリフォルニア州で大麻は合法であるべきで、大麻合法化の主唱者達は2014年の大麻合法化に向けた住民投票を行う用意ができている」と発言したばかり。

オバマ政権も大麻に対しては、連邦法で現状は違法とされたままでありますが、柔軟に対応しています。James Cole司法長官代理は「コロラド州とワシントン州の大麻合法化は売買や流通に関して厳格なルールを作成しており、司法省は両州の住民投票の結果に意義を申し立てるつもりはない」と発言しています。

支持者が今回大幅に増加した背景にあるのが、特定の支持政党を持たない無党派層の人々の支持の拡大です。昨年は50%に留まっていましたが、12%上昇して62%が大麻合法化を支持するようになりました。


年代で見ると18歳から29歳の若者が67%と、3分の2が大麻合法化を支持しています。年齢とともに支持者は少なくなりますが、それでも50歳から64歳までの層でも56%と半数以上が支持しています。


ギャロップ社は、大麻合法化への支持が1969年から44年間で5倍近くに膨れ上がっている理由について、社会の習慣が変化してきたことと社会的受容が促進したことを挙げています。特に医療大麻が関節痛などの症状を軽減させ、癌の化学療法の副作用を和らげるための手段として実績を残し、社会的に認知されてきたことが、支持の拡大に繋がっているとしています。

大麻合法化に伴う課税と規制が州や国の経済に貢献するとの目算もあり、今後コロラド州とワシントン州で大麻ビジネスの伸長と税収拡大などの実績が蓄積されることで、アメリカ国内での大麻合法化への支持はさらに拡大するものと見られています。

For First Time, Americans Favor Legalizing Marijuana

(Photo by Montauk Beach, muyuy74

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