安倍首相がヘイトスピーチで提訴されたまとめブログ「保守速報」をFBでシェア、「あり得ない」の声多数



一国の首相がデマ拡散やヘイトスピーチで悪名を轟かせる「保守速報」をFB上でシェアしました。


11月24日、安倍首相のFacebookアカウントが「保守速報」を42万人以上のフォロワーに向けてシェア(現在は保守速報へのリンクを削除して再投稿済み)したことに対し、大きな動揺が広がっています。なお、このシェアは同時に40万人のフォロワーを持つTwitterアカウントでも呟かれました。

安倍晋三 - 小学4年生による投稿と言われ、巷で話題となった「どうして解散するんですか?」ですが、今回「NPO法人...(魚拓)





保守速報は先月、在日朝鮮人ライター・李信恵さんへの執拗なヘイトスピーチ記事により、現在李信恵さん本人により提訴されている上に、これまで多くの嫌韓・排外の記事を掲載し続けてきたまとめブログ。

ついにまとめブログ「保守速報」がヘイトスピーチで訴訟沙汰に、ひっそりと記事削除中 | Your News Online

また、保守速報の問題はヘイトスピーチだけではありません。BUZZAP!で以前「塩村文夏都議会議員が公費でホストクラブで遊んでいる」という記事について明確にデマであると報じましたが、この件についてはデマが判明した現在においても謝罪、訂正も行わなずに記事を放置したままです。

まとめブログ・保守速報がヤジ被害の塩村文夏議員に「公費でホストクラブ」と悪質なデマ→議員当選以前の仕事上の写真でした | Your News Online

このように悪質なまとめブログである「保守速報」を一国の首相の公式アカウントが情報源として、不特定多数の支持者らに向けてシェアしたことにネット上では「安倍総理がネトウヨだった」「さすがにドン引き」「呆れ果てる」など驚きと落胆の声が広がっています。







この投稿で安倍首相が名指しで批判したのは先日から話題になっているNPO法人「僕らの一歩が日本を変える。」代表理事の青木大和さんや、かつて天才プログラマーとうたわれ、電通でインターン中のTehuさん(いずれも大学生)が小学4年生になりすまして作成した政治サイト「どうして解散するんですか?」。

このサイトに対しては、内容が高度すぎることなどから大人の関与が疑われてきましたが、当初公式Twitterでは「学校の友達と作った」などと嘘の説明を行ってきました。しかし22日には一転して「僕らの一歩が日本を変える。」公式サイトなどに自作自演だったことを証して謝罪文を掲載。

「#どうして解散するんですか?」の事実関係について

「#どうして解散するんですか?」について|Tehu|note

安倍首相はこの件を報じた保守速報の記事に対し「批判されにくい子供になりすます最も卑劣な行為だと思います」「選挙目当ての組織的な印象操作ではないでしょうが、選挙は政策を競い合いたいと思います」と批判のコメントを書き込んだ上でシェアしています。

当該事件のニュースについては他メディアでも報道されており、一体なぜわざわざ既存の新聞等のメディアではなく、情報ソースとして問題の多いとされるまとめブログの、しかも保守速報を選んだのかは不明。

小4なりすましのサイト炎上 解散批判、首相をちゃかす 開設者のNPO法人代表理事が謝罪、辞任 - 産経ニュース

第2次安倍改造内閣では高市早苗総務相、稲田朋美政調会長がネオナチ団体の代表と記念撮影を行った上、高市氏はナチス賛美の選挙本に推薦文を書くなど、排外主義との繋がりが海外からは繰り返し危険視されてきました。今回安倍首相本人のFacebookアカウントが有名な嫌韓・排外まとめブログをシェアしたことで、これまで以上に警戒されることは間違いなさそうです。

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