再び自民党議員の信じられない不祥事が明るみに出ています。自身の運動員が人身事故を起こしたにも関わらず演説を続行、投票日後まで身分を隠すなど非常に悪質です。詳細は以下から。
毎日新聞の報道によると、衆院選の選挙期間中で投票日の2日前である12月12日、東京1区の自民党候補、山田美樹氏の運動員が選挙区内で人身事故を起こしたにも関わらず、被害者が搬送される間近で山田氏らが街頭演説を続けていました。
これだけでも驚くべき話ですが、この事故に関して事故翌日に、当該車両に同乗していた秘書が入院先を訪れ、応対した家族に対して「月曜まで待ってくれ」などと言って身分を隠し、投票日前に事実が明るみに出ないよう画策したことも判明しています。
さらに、山田氏自身が被害者の見舞いに訪れたのは「毎日新聞が取材を申し込んだ翌日」の20日と、事故発生から1周間以上経った後という信じられない異常さです。
山田美樹氏 運動員人身事故、近くで演説 秘書が身分隠す - 毎日新聞
事故が起こったのは12日午後1時半頃、東京都千代田区の神保町交差点そば。運動員の男性が停車した車のドアを開けたところ60代男性のバイクと接触。男性は転倒して一時意識不明となり、搬送先で外傷性くも膜下出血と診断されるという大事故でした。男性は2週間以上入院し、半年の通院が必要な状況で、運転もできない状態だということです。
この車には山田氏の吉沢昌樹政策秘書も同乗しており、遊説支援のために現場到着後に事故が発生。しかし山田氏らは救急車到着後も現場から30メートルの地点で街頭演説を始め、事故処理中も続行していました。
被害者の務める会社会長はこの事故に関し
「吉沢秘書らが親族を訪ねたのは事故翌日で、名刺を渡すことや身分を明かすことを『月曜(投開票翌日)まで待ってほしい』と言って拒んだと親族から聞いた。不誠実だ」
として批判。交通事故を起こしていながら選挙を優先して身分隠しをするのはまさに不誠実と言う他ありません。
これに留まらず、毎日新聞の取材に対して山田氏の事務所側は書面で
「候補者(山田氏)への事故発生の連絡が遅くなった点については厳重に注意した」
「捜査中で詳細について説明できないが、誠意を持って対応している。山田もお見舞いに伺った」
と回答していますが、山田氏が見舞いに訪れたのは毎日新聞が取材申し込みをした翌日の12月20日という、あからさまに取材対応のための取ってつけた「お見舞い」でしかありませんでした。
なお、山田氏本人に国会周辺で直接本件について毎日新聞が取材したところ「イレギュラーな取材は勘弁してほしい」とだけ述べて事故についてのコメントはなかったとのこと。さらに山田美樹議員は自民党の交通安全対策特別委員会の事務局次長を務めていたという冗談のような話もあり、ネットでは既に炎上中。「人として終わってる」「人を人とも思ってない」「政治家としてでなく人として最低」など、政治家の資質以前の問題だと批判が集中しています。
近年、交通事故の発生件数は確実に減っていますが、ご高齢者の事故は増加傾向にあります。自民党の交通安全対策特別委員会がスタートしました。交通量の多い都心の選挙区の選出という理由から、事務局次長を務めさせていただくことになりました。 pic.twitter.com/tfW14ePzXq
— 山田みき (@yamada_miki) 2014, 3月 18
総選挙後に小渕優子議員のドリルHD破壊の情報が明るみに出ましたが、選挙に勝つためなら都合の悪いことは何でも隠蔽するという自民党議員の姿勢には批判が集まりそうです。
この報道と対照的に語られているのが同日の河北新報で報じられた、宮城3区から出馬して落選した民主党候補の橋本清仁氏の件。遊説中に事故車両に遭遇し、選挙カーを飛び降りて横転した車内から女性3人を救出していました。
山田氏よりも橋本氏のような人物が政治家になるべきだったとの声が相次いでいます。
<衆院選>遊説中に人助け 河北新報オンラインニュース
選挙よりも人助けを優先した橋本清仁氏。選挙後、何度も話したのに私には言わなかった。友人として誇りに思う。
<衆院選>遊説中に人助け(河北新報) - Y!ニュース http://t.co/ijjpTpjYN8
— 細野豪志 (@hosono_54) 2014, 12月 27
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