【追記】フジテレビ、「池上彰 緊急スペシャル!」での字幕捏造に「映像編集ミス」とウェブサイトでこっそりお詫び文を掲載



字幕捏造問題で炎上中のフジテレビ「池上彰緊急スペシャル! 知ってるようで知らない韓国のナゾ」でフジテレビが「編集ミスと最終チェック漏れ」との釈明文をウェブサイトに掲載しています。詳細は以下から。


6月5日にフジテレビの放映した「知ってるようで知らない韓国のナゾ」とのテーマで放映されたフジテレビの金曜プレミアム「池上彰緊急スペシャル!」では「嫌韓」を煽るデマが放映されていた事に加え、韓国人へのインタビュー映像の字幕が捏造されていたことが判明し、大炎上していたことは先日BUZZAP!でもお伝えした通り。

池上彰のフジテレビ「嫌韓」報道番組で韓国人へのインタビュー字幕が捏造されたとネットで大炎上 | Your News Online

実際には「文化がとても多いですね。そして外国人が本当にたくさん訪れてくれるようです」と韓国人女子高生喋っているところを「嫌いです。だって韓国を苦しめたじゃないですか」と字幕を流すなど、翻訳ミスでは絶対にあり得ない真逆の内容を喋ったっことにしており、非常に悪質な差別扇動であるとネットを中心に大きな批判を呼んでいました。

この件に対してフジテレビは本日、番組ページにこっそりと以下のような「お詫び」を掲載、「編集作業でのミスに加えて、最終チェックが不十分であったため、誤った映像を放送してしまいました」などと釈明しています。

池上彰緊急スペシャル - フジテレビ

(クリックで拡大)

また、インタビューを受けた韓国人が実際には別の部分で字幕内容と同じことを喋っているとしていますが、だとするのであればBPO(放送倫理・番組向上機構)に当該部分が実際に存在することを前後の文脈も込みで提示するべきですし、もし実際にあったとしても誰がどのような経緯で編集し、チェックを行ったかについても明確にする必要があります。

また、リテラの以下記事の指摘のように同番組の嫌韓を煽るデマは字幕の捏造だけではありません。池上彰の説明も含め、番組内のデマを徹底的に検証し、謝罪と訂正を行うべきでしょう。

なぜ? リベラルの星・池上彰が韓国特番でネトウヨ、嫌韓本そのままのヘイトデマ解説|LITERA/リテラ 本と雑誌の知を再発見

【追記】
Record Chinaによると、この字幕捏造問題について韓国の国民日報がフジテレビに対してインタビューの原本映像の公開を求めたところ、規則によりできないと断られたとのこと。フジテレビ広報は

「韓国人の女子高生と韓国人男性は確かにそう言っていた。信じてほしい」



と答えて制作スタッフへの取次も拒否したと報じられています。この問題は韓国を始め海外でも既に報道されており、実際にこうした不誠実な対応が行われたとすれば、より大きな問題となる可能性もあります。既に国際問題化している不祥事である以上、通常の規則の適用をあくまで言い張るのは無理筋。彼らが本当にそう言っているのであれば堂々と公開するべきでしょう。

韓国人コメントで字幕ミスした日本のテレビ局、映像原本の公...:レコードチャイナ

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