舌禍が止まらない、自民党議員が相次いで学生時代の「いじめ」エピソードを披露して大炎上に



礒崎首相補佐官、武藤貴也議員に続き、自民党議員の舌禍が止まりません。詳細は以下から。


法的安定性は関係ないとした礒崎首相補佐官、そして「『戦争に行きたくない』は利己的個人主義」とした武藤貴也議員。国会議員としては絶句せざるを得ないレベルの暴言が続いていますが、今度は過去のいじめに関するエピソードに絡んで2人の自民党議員が炎上しています。

◆熊田裕通「女性教師をトイレに閉じ込め爆竹を投げ込む」
自民党の文部科学委員を務める熊田裕通衆議院議員は自らのホームページに「議員への道」と題し、少年時代から政治家になるまでの半生を綴った文章を掲載していました。その中の「超元気!悪ガキ『ガクラン』時代」と題した中高生時代のエピソードで、生意気な「産休補助の若い女性教師」をギャフンと言わせようとしたエピソードをドヤ顔で披露。

ある時、産休補助でみえた若い女性教師が生意気だということになって、いつかギャフンと言わせようと仲間とチャンスをうかがっていたんです。

放課後、先生がトイレ掃除の点検にやってきました。好機到来です。中に入ったところで外からドアを押さえて閉じ込めたんです。そして、天窓を開け、用意していた爆竹を次々に投げ込んだんですよ。はじめは「開けなさい」と命令していた先生も、そのうち「開けてください」とお願い調になり、最後は涙声で「開けて~」と絶叫調に変わってきた。「やった~」と快感でしたね。

「もういいか」とドアを開けると、廊下にモワァーっとたちこめる煙。その中を先生が一目散に職員室に逃げ込む。すると反対に、担任がぼくらの教室に駆け込んで来て…。後はご想像に任せます。

さすがにやりすぎたと反省し、翌日、自主的に全員丸坊主。それまでかぶりもしなかった学生帽を目深にかぶって登校しました。職員室の掃除を2週間やらされましたよ。

くまだ裕通 議員への道(魚拓)



もちろんこれ自体犯罪ですが、それ以上に一人前の大人であり、さらには政治家にまでなってこのエピソードを悪ガキ時代の武勇伝として堂々と掲載していることにネット上では大きな批判が集まり炎上状態に。








この批判に対し、8月5日の時点で熊田裕通議員は記事を削除して謝罪文を掲載、発言は上記の魚拓でしか見られない状態になっています。

このたび私のHP上に記載した、若い頃にやってしまった度を過ぎた悪戯について、各方面より多くのご批判を頂きました。ご不快な思いをされたすべての皆様と、関係各位に心よりお詫び申しあげます。

なお当該記事は削除させて頂きました。ご理解頂きますようお願い申しあげます。

くまだ裕通 議員への道



◆中川雅治「全裸にしてマジックで落書き、いじめだと思っていなかった」
同じく自民党の自民党の中川雅治参議院議員は公式ホームページに、義家弘介議員、橋本聖子議員と2009年1月に行った教育問題についての対談を掲載していました。

その中で、自らの男子校時代に行っていたいじめについて当時は「これをいじめだと思っていませんでした」と発言。さらには今なら完全ないじめになるとしながらも「いじめられている方も弱くなっているという側面はありませんか」などと、いじめられる側の問題へと責任転嫁しています。

私の中学時代は男子校でしたが、クラスの悪ガキを中心に皆いつもふざけていて、ちょっと小さくて可愛い同級生を全部脱がして、着ていた服を教室の窓から投げるようなことをよくやっていました。脱がされた子は素っ裸で走って服を取りに行くんです。

当時、テレビでベンケーシーという外科医のドラマがはやっていました。ベンケーシーごっこと称して、同級生を脱がして、皆でお腹やおちんちんに赤いマジックで落書きしたりしました。やられた方は怒っていましたが、回りはこれをいじめだと思っていませんでしたね。今なら完全ないじめになり、ノイローゼになったりするケースもあるのかなあと思います。いじめられている方も弱くなっているという側面はありませんか。

参議院議員 中川雅治 公式ホームページ 教育鼎談(魚拓)



こちらもネット上で同様に大きな批判を浴び、現在は上記ページは削除されています。こちらも過去のエピソードの酷さに加え、政治家となった後にこうした話を開帳する神経を厳しく問われている形になっています。








◆収まらない舌禍、止まらない劣化
自民党議員による暴言は先日の礒崎首相補佐官武藤貴也議員に留まらない「お家芸」であるのはこれまでBUZZAP!が報じてきたとおり。

「マスコミを懲らしめるには広告料収入をなくせばいい。文化人が経団連に働き掛けてほしい」「悪影響を与えている番組を発表し、そのスポンサーを列挙すればいい」などとした違憲の提言が相次いだ若手自民党議員の勉強会「文化芸術懇話会」はもちろん、「NHKに国の見解に反するような放送をする自由はない」と発言した鬼木誠議員「東日本大震災は天からの警告」などとオカルト全開の発言をしている下村文科相、そして柴山昌彦議員「同性婚を認めると少子化に拍車がかかる」などとテレビで主張していました。

なぜこんな暴言を恥ずかしげもなく自民党議員は発し続けるのか、党の内規はどうなっているのかと心配になってしまうほどですが、安倍首相自らが日教組!日教組!」「早く質問しろよと国会でヤジを飛ばして叱られるなど全く示しの付かない状態が続いており、致し方ないのかもしれません。

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