安倍首相の「戦争法案」審議中のテレビ出演、実は身内の鴻池委員長も激おこでした



昨日、参議院の特別委員会で「戦争法案」の審議が行われている中で大阪を訪れてテレビ番組に出演していた安倍首相。身内からも批判の声が上がっています。


問題になっているのは、9月4日午後、参議院の平和安全法制特別委員会がまさに開催され、「戦争法案」が審議されているタイミングで安倍首相が大阪の読売テレビを訪れ、バラエティ番組「情報ライブ ミヤネ屋」に出演し、大紛糾中の「戦争法案」について説明を行っていたこと。

【追記あり】安倍首相が「戦争法案」審議よりテレビ出演を優先、批判の声が上がる | Your News Online

総理大臣の立場にある人間が、違憲であるとの批判も大きい法案の審議に出席もせず、民放のバラエティ番組にのこのこと現れて国民に向けて「丁寧な説明」を行うという国会軽視には多くの批判が集まり大炎上状態に。

ですが、一部ネット民らは「今日の委員会に総理の出席要請は無く、勝手に出席すると退席させられます」などとデマを流布していましたが、上記記事にも追記したように日本国憲法第63条には

内閣総理大臣その他の国務大臣は、両議院の一に議席を有すると有しないとにかかはらず、何時でも議案について発言するため議院に出席することができる。又、答弁又は説明のため出席を求められたときは、出席しなければならない。



とあり、出席できないということはありません。そして昨夜の日経新聞によると、当の参院平和安全法制特別委員会の鴻池祥肇委員長(自民党)が、同日夜の理事懇談会で「一国の首相としてどういったものか」と、不快感を示していたことが明らかにされています。

首相のテレビ出演、参院委員長が不快感 安保法案の審議中:日本経済新聞

鴻池委員長は「戦争法案」に関して「9月中旬までに何とか終わらせたい」と講演会で発言した礒崎陽輔首相補佐官に対して、「参議院の審議をしているさなかに、『9月中旬に法律案を上げたい』という発言については、いかがかと思うんです。我々参議院は、衆議院の下部組織ではない。官邸の下請けやっているのではない」と厳しく批判した人物。

礒崎陽輔氏を参院特別委・鴻池祥肇委員長が説教「参議院は官邸の下請けではない」

再び参議院軽視とも言える行動をとった安倍政権に対し、憤懣やるかたないといったところかもしれません。なお、民主党幹部は「首相は国会を軽視している。明確な説明と謝罪がなければ、今後の審議にも影響する」と批判しており、再び審議拒否となれば法案成立への道筋はさらに不透明になってきそうです。

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