内戦が続くシリアから脱出する多くの難民。その中のひとりの子供がたどり着いたドイツで警官にプレゼントした絵が大きな話題になっています。
トルコ沿岸で溺死した3歳のシリア人難民の男の子、アイランちゃんの溺死写真が世界中に衝撃を与えたのはおよそ3週刊前のこと。その後シリア難民の受け入れについて欧米諸国では大きな議論が巻き起こされました。
もちろんシリアの内戦も、それに伴う難民の問題も現時点では全く解決の道筋が見えていません。そんな中、無事に生きてドイツまでたどり着いたシリア難民の子供の描いた絵が大きな衝撃を与えています。
この絵はバイエルン州の連邦警察局のツイッター公式アカウントがアップしたもの。パッサウという街の警官に、ドイツに到達したシリア難民の子供のひとりが描いてプレゼントしたものとのことです。
Geschenk eines syrischen Kindes an die Bundespolizisten in Passau... #sprachlos #Fluechtlingskrise pic.twitter.com/YgWMjgJ1xM
— Bundespolizei BY (@bpol_by) 2015, 9月 24
絵の真ん中にオレンジ色の線が引かれ、左側がシリア、右側がドイツを描いています。シリア側の絵には足を失った女性、バラバラになった死体に破壊された建物、黒く塗りつぶされた銃を持った兵士が描かれています。
一方右側のドイツには荷物を抱えて逃げてきた、恐らくは家族であろう難民。壊されていない建物に石畳の道。パッサウの警官たちに手厚く向かえられたのでしょうか、ドイツ国旗とPOLIZIの文字にはハートマークが描かれています。
このどちらもが間違いなく、この絵を描いた子供が実際に見てきた現実であることは疑いようがありません。日本はこうした死地を逃れてきた人々に対し、どのような助けを出せるのでしょうか?
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