大津地裁が高浜原発の運転差し止め、稼働中原発では史上初

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先日トラブルを起こしたばかりの高浜原発4号機と稼働中の3号機に運転差し止めの決定がなされました。詳細は以下から。

先日再稼働された関西電力高浜原子力発電所の3号機と4号機。4号機は再稼働4日目にして発電と送電を開始する瞬間に故障を示す警報が出てタービンと原子炉が自動停止したことが大きく報じられました。

この高浜原発3号機と4号機の運転差し止めを滋賀県の住民が求めた仮処分申請で、大津地裁が本日9日に運転を認めない決定をしました。稼働中の原発の運転を差し止める仮処分決定は史上初めてとなります。

仮処分決定は訴訟の判決と異なって直ちに効力が生じるため、すぐに運転停止を行わねばならず、関西電力は本日中にも停止作業に着手します。関電は今後運転差し止めの決定に対して保全異議申し立てと仮処分の執行停止の申し立てを行う方針で、決定が覆る可能性もあります。

どちらにせよ今回の運転差し止めは関電の経営に大きな打撃となるだけでなく、原発立地県ではなく隣接した県の裁判所が差し止めの決定を行ったという前例を残したという点でも大きなもの。

今後原発を再稼働しようとする電力会社にとっては、近隣県の裁判による運転差し止めという、いわば「複数の爆弾」を一気に抱え込むことになったと言えそうです。

高浜原発3、4号機：大津地裁運転差し止めの仮処分決定 - 毎日新聞

 関電高浜原発3・4号機の運転差し止め大津地裁仮処分決定：日本経済新聞

（Photo by Wikipedia）

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