(編集部注:写真は二審の時のものです)
NOON裁判で無罪が確定となります。詳細は以下から。
営法違反容疑で摘発された大阪のClub NOONを巡る裁判で、最高裁は無罪とされた一審・二審判決を支持し、検察側の上告を棄却する決定を下しました。決定は7日付で無罪が確定します。
大阪梅田の老舗Club NOONの当時の経営者であった金光正年さんは2012年の4月4日21時43分に「無許可で客を踊らせた」として風営法違反容疑で摘発されました。一審・二審共に無罪判決が出ていましたが、検察が上告していました。
この裁判は当時始まったばかりの風営法改正運動にも大きな影響を与え、金光さんはLet's Dance署名推進委員会で名前と顔を出した唯一のクラブ経営者としてロビイングやシンポジウムでの講演なども行っていました。改正風営法が今月23日に公布されることを考えるとまさに時代遅れの風営法にピリオドを打つ無罪判決と言えそうです。
もちろん改正風営法ではダンスの文言が「遊興」に取って代わり、刑事罰が付く上に立地要件なども厳格化されるため、「無許可で客に遊興させた」として摘発される可能性も十分考えられます。どういった運用がなされるのか、これまで以上に今後もしっかりと監視していく必要がありそうです。
【6月10日11:45追記】
Let's Dance署名推進委員会、NOON弁護団、無罪を勝ち取った金光正年さんの声明が公開されたので追記します。
【NOON風営法裁判の無罪確定。最高裁が上告を棄却】
Let's dance 署名推進委員会さんの投稿 2016年6月9日
「無許可でダンスをさせた」NOON風営法裁判は、最高裁が上告を棄却し無罪が確定しました。
まずは本当に長い間この裁判を闘ってこられ、見事に無罪を勝ち取った金光さん、NOONの皆さん、...
クラブ元経営者の無罪確定へ 無許可で客にダンス - 共同通信 47NEWS
元クラブ経営者の無罪確定へ 風営法違反で最高裁判決 :日本経済新聞
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