まとめサイト「産経ニュース」が謝罪文掲載、誤報であることをようやく認める

もはやまとめサイトと化した「産経ニュース」がピースボートに対して謝罪文を掲載しました。

ネットの悪質なデマを鵜呑みにし、当該団体であるピースボートに検証もせず記事にしていた「産経ニュース」。

【追記あり】産経新聞が新都知事に関する街頭インタビューでのネットデマを裏も取らず記事化→炎上して記事消し逃亡 | Your News Online

これだけでも報道機関としてあり得ない失態ですが、炎上した後に記事を消して逃亡、その後ピースボートからの抗議文を謝罪も無しに掲載するという対応は既にまとめサイトと見分けが付きません。

その「産経ニュース」が本日15:49付けでようやく「ピースボート災害ボランティアセンターへの回答書」という名目で以下の謝罪文を掲載しました。

回答書

平成28年6月17日

　6月16日に産経ニュースで報じた「TBS番組『街の声』の20代女性がピースボートスタッフに酷似していた？！　『さくらじゃないか』との声続出」の記事に関して、貴団体の抗議に回答いたします。

　当該記事は6月16日にインターネット上で話題になっていた事象を記事化したものです。ご指摘通り、記事化する際、TBSおよびテレビ朝日に取材するだけでなく、貴団体にも取材すべきだったにもかかわらず、これを怠っておりました。

　貴団体およびスタッフに多大なご迷惑をおかけしましたことをお詫びいたします。

　取り急ぎ、当該記事は産経ニュースおよび関連サイトから削除しました。代わって貴団体の抗議文を掲載しております。この回答文も全文を産経ニュースに掲載いたします。

＞当該記事は6月16日にインターネット上で話題になっていた事象を記事化したものです。

ということで、ネットの話題を検証無しに記事化したことを認めており、やはりまとめサイトということで間違いなさそうです。

＞貴団体およびスタッフに多大なご迷惑をおかけしましたことをお詫びいたします。

テレビのインタビューを受けただけで、まるで指名手配犯のように全国に晒された挙げ句、無関係の団体と関係があるように言われたり、「さくら」「やらせ」などの罵声を浴びせられた女性についてはノーコメント。本来であればピースボートだけでなく、この女性に対する謝罪があってしかるべきでしょう。

産経新聞といえば朝日新聞の慰安婦報道に対して検証や総括を求めていましたが、「先ず隗より始めよ」という言葉もあるように、この謝罪だけに留まらず、相次ぐ問題報道に対して原因の究明と再発防止策の明示をすべきはないでしょうか？

産経新聞が今回謝罪文を掲載するに至った記事の魚拓は以下。『この女性は（中略）ピースボート災害ボランティアセンターのスタッフの女性と酷似していた』『ネット上では「同一人物か」「やらせと一目で分かる」「ピースボートの職員をやらせに使うＴＢＳはどういう思考回路か」などの書き込みが続出した』などの文章が空々しく感じてしまいます……。

【魚拓】ＴＢＳ番組「街の声」の２０代女性が被災地リポートしたピースボートスタッフに酷似していた？！　「さくらじゃないか」との声続出（1/2ページ） - 産経ニュース

【魚拓】ＴＢＳ番組「街の声」の２０代女性が被災地リポートしたピースボートスタッフに酷似していた？！　「さくらじゃないか」との声続出（2/2ページ） - 産経ニュース

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