秋の臨時国会で改憲論議開始へ、「緊急事態条項の創設」に高村自民党副総裁が言及



参院選の結果に関わらず今年秋の臨時国会から改憲に向けた動きを始めることを自民党が認めました。詳細は以下から。


自民党の高村正彦副総裁は5日にBSフジの番組に出演し、参院選後の憲法改正論議について秋からの臨時国会で改憲項目の検討に入るべきだとしました。目前となった参議院選挙の結果で自・公・お維などの改憲勢力が2/3を得られるかどうかに関わらず憲法審査会を開いて検討すべきだと強調しています。

いったいどの条項を改定するかという具体案に関しては、安倍首相が以前から「大切な課題」として創設を強く主張している緊急事態条項や参院選挙区の「合区」の解消などを可能性として述べています。

また、野党などの厳しい追及の予想される9条改定に関しては「改憲勢力が(発議に必要な参院の3分の2以上の議席を)取ったとしても、10年先、何年か先は別だが、憲法9条が改正される可能性はゼロだ」と発言し、ただちに9条改定が行われることはないとの見方を示しています。

ただし、高村副総裁は9条改定それ自体は否定しておらず、「国民の理解」が得られた数年後以降の改定はあり得るとの立場です。

もちろん参院選後に「新しい判断」が行われる可能性を否定することもできません。

緊急事態条項・合区解消が選択肢=改憲論議、秋の臨時国会で-高村自民副総裁:時事ドットコム

自民・高村氏:「憲法9条が改正される可能性はゼロだ」 - 毎日新聞


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