舛添前都知事よりひどい?小池百合子候補のカネ疑惑が多過ぎる



小池百合子候補が東京都知事になったら、桝添前都知事と同じ理由で辞任に追い込まれることになりそうです。詳細は以下から。


今も自民党に所属しているのになぜか自民党と対決すると思われ、さらにはクリーンなイメージまでまとっている小池百合子候補。しかしこの選挙期間中に指摘される複数のカネに絡んだ問題を見ていくと桝添前都知事よりも酷いことになっていました。

小池百合子候補がこのまま都知事になると、桝添前都知事と同じカネ問題で再び辞任に追い込まれ、1年も経たないうちにまた大金をつぎ込んで次の都知事選を行うハメになる可能性が高いと言わざるを得ません。以下にまとめました。

・桝添そっくりな大量の「宛名が空白の領収書」
日刊ゲンダイが都選管に情報公開請求した、小池候補が支部長を務める「自民党東京都第10選挙区支部」の2012~2014年の収支報告書に添付された領収書の写しをチェックしたところ、数万円単位の支出であるにも関わらず宛名も但し書きも空白の領収書が大量に発見されています。

これは記憶に新しい桝添前都知事の領収書と同じ傾向で、政治資金オンブズマン共同代表で神戸学院大教授の上脇博之氏は「使い道がサッパリ分からず、政治資金の透明性を確保する規正法の趣旨に反します」と指摘。

こうした不透明さが続出している以上、都知事になった際に桝添前都知事と同じ理由で追及される事は必至です。

小池百合子氏の政治資金 使い道はあの“号泣県議”ソックリ _ 日刊ゲンダイDIGITAL

・まるで号泣県議、大量の「郵送費」における切手の換金疑惑
先日行っていない出張費を請求したり、商品券の購入費を「切手代」として計上したとして詐欺と虚偽有印公文書作成・同行使罪で有罪が決定したばかりの号泣県議こと野々村竜太郎被告。切手や金券などは換金が容易であり、それらの大量購入は号泣県議の疑惑の際にも厳しく追及されました。

エコーニュースは2012年から2014年にかけて、小池候補が自らの政治資金管理団体「フォーラム・ユリカ」から「郵送料」の名目で郵便局および金券ショップに220万円を支払っていたことを突き止めています。

これがハガキ代とすると4万枚以上と不自然に多く、切手代であるとすれば上記の換金の疑惑が持ち上がります。

さらに日刊ゲンダイは「自民党東京都第10選挙区支部」が「郵送」名目で年間5000枚以上の切手を購入していたことを公開。

こちらも「宛名が空白の領収書」同様に追求の対象となることは間違いなさそうです。

エコーニュースR ? 小池百合子氏 政治資金から「郵送料」で金券ショップ・郵便局へ220万円、ハガキ4万枚以上の大量支出 自著の出版社からも133万の大量購入

・元秘書が代表の実態不明の会社に210万円の「調査費」支払い、しかもその元秘書は現在行われている都議補選に立候補

そして極めつけとなるのがこちら。「自民党東京都第10選挙区支部」が2012年から2014年に調査費との名目でM-STILEという会社に210万円を支払っていたことが判明。しかしM-STILEの当該住所に会社は無く、登記簿を調べても記載の無い実態不明の会社でした。

しかも、このM-STILEの森口つかさ代表は小池百合子候補の元秘書という肩書きで新宿選挙区から都議補選に立候補しており、小池候補も「都議会に私の仲間というか、方向性を同じくする者が存在するということは意義深いことだ」として22日に応援演説に立っています。

つまり、小池候補は元秘書の経営する実態不明の会社に210万円という多額の政治資金を支払っていたということになり、極めて不自然で不可解なカネの流れとなっています。これは裏金づくりを疑われても仕方の無い案件で、最も大きな爆弾と言えそうです。

ちなみにこの疑惑について日刊ゲンダイが問い合わせても小池候補、森口候補共に一切の回答がないとのこと。身の潔白を即座に証明しないといけない話のはずなのですが…。

小池都知事候補 「調査費」210万円支出の実態不明会社_社長の正体は元秘書_都議補選(新宿区)に擁立

小池百合子氏「裏金疑惑」 都議補選に出馬“元秘書”の正体 _ 日刊ゲンダイDIGITAL


一説には自民党が小池百合子候補への推薦を見送ったのはこの地雷原ともいえるカネ問題だとも言われています。猪瀬、桝添と自民党が推薦した都知事が2人連続でカネの問題で辞任に追い込まれているため、こうした爆弾を抱える小池百合子候補への推薦は極めてリスキーだと判断したということ。

そうした噂を裏付けるようにカネ問題が続々と噴出してきていますが、小池候補はいまだこうした問題に対して誠実な答えを見せていません。

小池百合子候補が「東京にと核ミサイルを」と核武装を唱える日本会議と仲の良い極右思想のタカ派であり、「発達障害やアスペルガー症候群、自閉症は親の愛情不足が原因で、伝統的子育てでは発生しない」として親に責任をなすりつけるトンデモ科学である「親学」の信奉者でもあることがクローズアップされていますが、何よりカネ問題で辞任した桝添前都知事に輪を掛けてカネの問題を抱えている候補であるということはしっかり知られるべきでしょう。

そうでないと、再び50億の税金がドブに捨てられることになるかもしれません。

告発!政治とカネ
告発!政治とカネ
posted with amazlet at 16.07.29
上脇 博之
かもがわ出版 (2015-01-24)
売り上げランキング: 306,442

・関連記事
小池百合子候補、1.8兆円にも及ぶ東京オリンピックの費用問題に「個人資産の協力をお願いする」との方針 | Your News Online

小池百合子都知事候補、「病み上がりの人」発言を鳥越候補に激怒され「記憶にない」→証拠を突きつけられて「これが選挙、トランプはもっとすごい」と開き直り | Your News Online

自民党都連の「非推薦候補を親族が応援しても除名」命令書、猪瀬直樹元都知事も「北朝鮮じゃないんだから」 | Your News Online

東電取締役の都知事選自民推薦候補の増田寛也氏、告示前日の13日になってなぜか「7月8日付」で辞任 | Your News Online

石田純一「野党統一候補としてなら都知事選出馬」、他に統一候補が出れば応援に回ると表明 | Your News Online