Photo by ERIC SALARD
日本は海外の航空会社からも将来性を疑問視される国になってしまったようです。詳細は以下から。
オーストリア航空は9月4日午後に出発したウィーン行き52便を持って日本線の運航を終了しました。これは9月5日に香港ーウィーン線が開設されることに伴う措置で、事実上の日本撤退となります。
オーストリア航空は1989年に成田ーウィーン線を開設し、原則として1日1往復を運行してきました。しかし、最近は4月に上海ーウィーン線が開設されるなど中国路線の増強に力を入れていました。
時事通信は東アジアのハブ空港として大きな役割を担う香港ーウィーン線の開設を機に、同社が「将来性に限界がある日本からの撤退を決めたとみられる」と報道しています。
撤退に伴うセレモニーなどはなく、乗務員らが機体の前で記念撮影をした程度で粛々と最後の便は飛び立っていった模様で、なんともうら寂しい限りです。
収益が見込めなければ海外の航空会社が撤退していくのは当然のこと。日本と中国の勢いの違いをまざまざと見せつけられた撤退劇と言えそうです。10年後、日本人が海外を目指す時は香港や台北、ソウルなどで乗り継ぐことが今以上に当たり前になっているのかも知れません。
オーストリア航空 日本支社からの最新情報
オーストリア航空が日本撤退=ウィーン直行便、27年間で終了-成田空港:時事ドットコム
(Photo by ERIC SALARD)
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