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福島第一原発の地下水は台風が来るとアンダーコントロールではなくなるようです。詳細は以下から。
東京電力が21日未明、3機がメルトダウンを起こしている福島第一原発の護岸近くで、台風16号の降雨で地下水の水位が上昇し、地表面に達したと発表しました。20日22時の時点で護岸近くの観測用井戸で地下水が地表面に到達したことを観測。地下水の噴き上げはないものの、雨水が浸透せずに地表を流れて港湾に流れ込む可能性があるとしています。
東京電力はこの護岸近くの地下水が放射性物質に汚染されている可能性があるとしてポンプなどを使った組み上げ作業を行っていました。東電は地下水のくみ上げ作業を継続すると共に、今後港湾内の海水の放射性物質濃度分析などを行うと説明しています。
東京電力はこれまで地中に氷の壁を築いて地下水の流入を防ぐ「凍土遮水壁」によって汚染水の流入を断ち切ろうとしてきましたが、完成から半年経った時点でも1日約400リットルの汚染水発生量は減っていませんでした。
さらに、今月に入ってからは度重なる台風による大雨で「凍土遮水壁」が溶けるという事態も確認されており、かねてから疑問符の付いていた効果にさらなる弱点が明らかになった形です。今回の大雨によってさらに「凍土遮水壁」が溶けてしまった可能性もあり、福島第一原発の汚染水はまったくもってアンダーコントロールとは言えない状況となっています。
地下水上昇、地表面に=台風16号の降雨で-福島第一:時事ドットコム
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