【隠蔽確定】自民党竹下国対委員長「前川氏の証人喚問が必要ない理由は『必要ないから』」

政権与党の国会対策委員長が疑惑の解明が必要ないと明言してしまいました。詳細は以下から。

政権与党である自民党は、自党の総裁でもある安倍首相の親友が理事長を務める加計学園の獣医学部新設を巡る疑惑を解明する意思がないことを明言しました。

自民党の竹下国会対策委員長は5月30日の記者会見で、野党側が求める文部科学省の前川前事務次官の証人喚問について「今回は明確に必要ないと思っている」と述べました。さらに記者団が「必要ないと考える理由は何か」と質問したのに対して竹下委員長は「必要ないということが、その理由だ」と回答。

証人喚問が必要ないとする理由を聞かれて「必要ないということが、その理由だ」と返すことが一切回答になっていないことは小学生でも当然理解できるはずですが、政権与党の国会対策委員長という立場にある政治家がこうした回答を出してくることは極めて異常。

前川前事務次官は「総理の意向だ」などと記された文書が文部科学省で作成された事を証言しており、証人喚問にも応じる構えです。

また、安倍首相は5月30日の参議院法務委員会での答弁で「当選した当初、数年間、監査かそうしたものを務めたことがあり、1年間に14万円の報酬を受けたことがある」として、加計学園から報酬を受けた過去を認めており、利害関係が発生していたことは確定済み。

BUZZAP!でも繰り返し報じてきたように、加計学園問題では首相の親友というだけで半世紀も認められていなかった獣医学部新設が迅速に認められ、約36億7400万円の土地が無償譲渡され、最大96億円の助成が行われることになっています。

加計学園問題で「総理のご意向」と内閣府が言及した文科省の記録文書の存在が発覚、安倍首相は以前に「働きかけあれば責任取る」と明言 | Your News Online

税金も国有地も主権者たる日本人の大切な財産であり、たかだかいち政権風情が恣意的に使っていいものではありません。今回そうした疑惑が出てきている以上、その疑惑に対して明確に説明するのが政権の責任です。ただ国会で首相が「私が『知り合いだから頼む』と言ったことは一度もない。そのことは明確に何回も申し上げている」と答弁したところで、それは単に当事者の自己弁護でしかなく、疑惑が解消されることはありません。

竹下国会対策委員長がその責任を放棄し、疑惑のカギを握る人物の証人喚問を頑なに拒み、「必要ないということが、その理由だ」という理由にもならない理由を振りかざすのであれば、政権が都合の悪い証言を証人喚問という最高レベルの信憑性を獲得できる場でさせないようにしているとしか考えられず、疑惑はクロであると断ずる他ありませんし、政権が国家を私物化していると言わざるを得ません。

首相獣医学部新設の働きかけ一切していない重ねて強調 | NHKニュース

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