小池百合子都知事の「思惑」と真逆のツイートが物議を醸しています。詳細は以下から。
東京都庁広報課の公式ツイッターアカウントが9月13日に行ったツイートが特定政党の宣伝であると物議を醸しています。
問題のツイートは以下のもの。「都民ファーストでつくる『新しい東京』 2020年に向けた実行プラン」という事業のまとめについてのつぶやきです。
【お知らせ】「都民ファーストでつくる『新しい東京』 2020年に向けた実行プラン」事業実施状況レビュー結果をまとめましたので、お知らせします。 https://t.co/UoMjn0CZN8 pic.twitter.com/D8dv6PESSm
— 東京都庁広報課 (@tocho_koho) 2017年9月13日
(魚拓)
小池都知事は7月の都議選の翌日に「二元代表制等々への懸念があることも想定すると、私は知事に専念する」として都民ファーストの会の代表を辞任しています。確かに都議会で過半数を取得した都民ファーストの会の代表が都知事を兼ねるということは、首長と議会が対等の立場で相互チェックを果たすという二元代表制の理念からは問題がありました。
そうした理由で小池都知事は都民ファーストの会からは距離を置いたはずなのですが、今度は小池都知事のお膝元である東京都庁の広報課が堂々と「都民ファーストでつくる『新しい東京』 2020年に向けた実行プラン」などという事業を宣伝し、結果的に「都民ファースト」の名前を拡散する事になっています。これでは「二元代表制等々への懸念」が払拭されるはずもありません。
なお、この事業が策定されたのが2016年12月であることから2017年1月23日に成立した都民ファーストの会よりも古いから問題ないといった擁護意見もありますが、全くの的外れ。この日付は単に地域政党として正式に発足した日にちに過ぎません。
実際には、小池都知事は2016年7月の都知事選を「都民ファースト」をマニフェストにして当選し、現在の都民ファーストの会の前身である同名の政治団体「都民ファーストの会」は2016年9月16日に届け出られています。
この政治団体「都民ファーストの会」の代表者は本橋弘隆豊島区議、会計責任者はおときた駿都議で、いずれも今年7月の都議選で都民ファーストの会の候補として当選を果たしています。
つまり、小池都知事は自らの政治団体(後の地方政党)の名前を都庁の事業に被せて「都民ファーストでつくる『新しい東京』 2020年に向けた実行プラン」とするという「二元代表制等々への懸念」が湧き起こることをやっておきながら、7月の都議選後にはこれを理由に代表を退くという二枚舌を見せたことになります。
折しも都民ファーストの会は新代表選出が支持者どころか所属する都議にとってすらブラックボックスの中で行われたとして紛糾している真っ最中。加えて都庁の政党からの独立性を疑わせるようなやり方が発覚したことになり、小池都知事による東京都の私物化がこれまでよりも強く批判されることになりそうです。
東京都民はそれでも「AIがやったことだから」と黙認するのでしょうか?
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