安倍首相はまさかカツカレーで「買収」でもしたつもりだったのでしょうか?詳細は以下から。
◆総裁選カツカレー食い逃げ事件とは
自民党総裁選で安倍首相の陣営が投開票直前に振る舞ったカツカレーを食べながら、実際に首相には投票しなかった議員がいたことに自民党が騒然としています。
安倍首相陣営は投開票を控えた20日昼に東京都内のホテルで「必勝出陣の会」を開催し、安倍首相も出席して結束を確認しました。
この際、首相を支持する衆参議員用に験担ぎのカツカレー(編集部注:「カツ」が「勝つ」と同音のため縁起がよいとされる)が333食分振る舞われて完食されました。
しかし、先日お伝えしたように実際の安倍首相の得た議員票は329票だったのです。ここで算数の問題です。
問)
カツカレーをたべたのにあべしゅしょうにとうひょうしなかったじみんとうぎいんはなんにんでしょうか?
答)
333-329=4
そう、投票日の「必勝出陣の会」に出席しながら安倍首相に投票しなかった議員が4人いたことになります。
もちろんこの会に出席せずに安倍首相に投票した議員がいた可能性もありますが、その場合は出席して投票しなかった「面従腹背」議員がさらに多かったというより悪い結果となります。
◆これって…買収のつもり?
安倍首相陣営幹部はこれに「カレーを食べて首相に投票しなかった議員がいる。一体だれなんだ」と嘆いているようですが、これはこれでおかしな話。
総裁選の投票は秘密投票ですし、誰に投票するかは完全に個人の自由です。つまり安倍首相の「必勝出陣の会」に出席しようと、カツカレーをペロリと完食しようと、安倍首相に投票しなければならないいかなる理由も存在しません。
もちろん「義理」や「人情」などの要素が関係してくるという意見はあるかもしれませんが、それをも考慮した上で最終的に誰に投票するかを決めるのは投票者本人に完全に委ねられますし、投票先はあくまで秘密のため詮索されたり詰問される筋合いもありません。
今回の安倍首相陣営幹部の嘆き自体には「お気の毒さまです」と言うしかありませんが、仮に今後この4人を突き止めて冷遇(もしくは処分)しようという動きが起るのであれば(無記名の秘密投票という選挙方法を自ら破るという点を置いておいても)問題は変ってきます。
つまり、その場合には「カツカレーを食べること」を「安倍首相に投票するという意思表示」だったと安倍首相側が認識していたことが明らかになりますし、それは買収行為として選挙の公正さに疑問符が付けられる事になります。
なお、そうなった場合にはこの「カツカレー代」がどこから出ていたのかということも少なからず問題になってきます。まさか官房機密費ということはなさそうですが、安倍首相は以前「ガリガリ君を収支報告書に計上していた」事が曝露されたこともあり、再びおもしろエピソードとして世を賑わせることになるのかもしれません。
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