【フェイク】フィフィ「蓮舫が児童虐待防止法改正に反対していた!」→議員になる前の法案でした



タレントのフィフィさんが蓮舫議員に対してこれ以上ないフェイクニュースを発信してしまいました。詳細は以下から。


アラブの春の頃から政治的発言を行う事で知られたタレントのフィフィさん。千葉県野田市で小学4年生の女児が虐待死した事件に関し、2月17日にツイートしたのですが、その中で立憲民主党の蓮舫議員を激しく批判しました。

フィフィさんは「私は問いたい、なぜ平成16年の警察の積極的介入を盛り込んだ児童虐待防止法改正に反対した蓮舫議員が、今回の虐待死の件で現政権を責めることが出来るのか、私はその真意を問いたい。あなたは本当に国民の側に向いているのですか?それ以前に同じ親の立場として問いたい、なぜあの時反対したのですか?」とツイートしています。


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ですが、2004年(平成16年)に4月7日に参議院で児童虐待の防止等に関する法律の一部を改正する法律案が可決されたのですが、蓮舫議員が政治家として初当選したのは同年7月の第20回参議院議員選挙でのこと。


当然ながら議員になる前の法案に反対票を投じることはできませんので、フィフィさんの「批判」は根底から間違っていることになります。

なおこの改正案は参議院では与野党の投票総数が205票でしたが、全会一致で成立しており、反対した議員は民主党を含めて誰もいません。厚労省の「『児童福祉法の一部を改正する法律』の施行について」にも「先の通常国会において全会一致により成立」との文言を見ることができます。


一体全体、フィフィさんはどこからこうした情報を得たのでしょうか?

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