「首都高はオリンピック中1000円値上げ」国＆東京都＆組織委が方針検討

2倍の値上げでは済まないケースも出てきそうです。詳細は以下から。

今年初めに国と東京都、東京五輪組織委員会らが「東京オリンピックで混雑するから首都高を深夜帯以外は2倍に値上げする」という案を出した際には非常に大きな批判の声が上がりました。

その後、この件についての大きな進展は見られなかったのですが、朝日新聞によると国や東京都がオリンピック期間中に渋滞対策として、首都高の料金を日中に1000円上乗せする案を検討していることが判明しました。

都などは今年の7～8月に民間企業に協力を仰いで渋滞対策を試行する予定で、その結果を踏まえ、最終的な上乗せ額を決めるとしています。

首都高は、選手や大会関係者の移動に使われる主要ルートのため、渋滞対策が必要となります。そこで首都高速道路の通行料金を時間帯によって上下させて交通量を調整する「ロードプライシング」を導入する方針が採用されました。

当初から物流関係のトラックなどをのぞく一般車に対し、300～1300円の通常料金に500～3000円を上乗せする案を検討していましたが、5月21日に国や都、組織委など関係者の協議で、1000円の上乗せを軸に詰めの検討をしていくことを確認したとのこと。

これにより、オリンピック中の首都高の料金は最低でも通常料金の1.7倍となり、走行距離によっては4倍近くの料金を取られるケースも発生します。また当然ながら、首都高に乗るのを諦めたドライバーは一般道を走る事になるため、環七や環八などの渋滞が激化する事は想像に難くありません。

せっかく首都高を高くして多少混雑が緩和されたとしても、一般道が大渋滞では却って逆効果となる可能性もあります。

本当に首都高速の渋滞を解消したいのであれば、東京への車の流入を減らすために外環道と圏央道は大会期間中は無料か、せめて半額以下にすべきなのですが、その辺りの対策は未だに決定していないようです。