マスクやゴム手袋、コロナ対策用品による新たな環境汚染の懸念



使用済みのマスクなどの新型コロナウイルス対策用品、ちゃんと処理ないと大きな問題になる可能性があります。詳細は以下から。


新型コロナ対策のマスクはようやく不足が解消され、私たちの手元に届くようになりました。これまでは繰り返し洗って大切に使っていたマスクも、今後は暑く汗だくになる季節でもあるため、より頻繁に交換することになりそうです。

ここにきて、そうした新型コロナ対策用品がこれまでにない新たなゴミとして環境汚染を引き起こす可能性が指摘されています。

フランスの海洋保護グループのOperation Mer Propreは、新型コロナによるパンデミックに伴い、地中海に新型コロナの対策に使われたマスクやゴム手袋などがゴミとして流出していることを伝えています。

彼らの報告では主にゴム手袋が流出していたとのことですが、マスクを含め衛生用品であることから生分解性でなかったり、リサイクル可能な材質でない場合も多く、これまでとは異なる海洋汚染の原因となる可能性も。


また、これは単に環境汚染の問題にはとどまらない可能性もあります。アメリカ合衆国では、ゴム手袋やマスクによって下水道や洪水用の調水施設などが詰まる事案が発生しているとのこと。

またアメリカ合衆国の15の都市でパンデミック以降に下水や排水路などが詰まる問題が有意に増加したことをAP通信も伝えています。これはマスクやゴム手袋に加え、トイレットペーパー不足で水に溶けない紙をトイレに流したことも影響していると考えられています。

使用済みのマスクやゴム手袋はそれ自体が感染源となり得るため安易な廃棄自体が危険ですが、その危険は感染拡大のみにとどまらないことになります。

日本では現在こうした問題は特に指摘されていませんが、パンデミックである以上それだけで安心はできません。流行終息まで世界各国でこれらのゴミが安易に廃棄されれば、少なからず環境や下水施設などに影響を及ぼすことになりそうです。

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