【コラム】トランプ大統領の「スピリチュアルアドバイザー」に韓国発カルト、統一教会との深い関係



苦戦を強いられているトランプ大統領の勝利を願い、エキセントリックなまでに神懸かり的なお祈りを捧げる様子が大きな衝撃を呼んだポーラ・ホワイト牧師。

彼女は公的にトランプ大統領の「スピリチュアルアドバイザー」を務めてきた人物ですが、韓国発のキリスト教系カルト、統一教会との深い繫がりがあります。詳細は以下から。


先日Buzzap!に掲載した記事【注意】大統領選で話題の「ニューヨーク・ポスト」「ワシントン・タイムズ」紙に要注意、超一流紙「ニューヨーク・タイムズ」「ワシントン・ポスト」とは全然別物ですでは、ワシントン・タイムズが統一教会の発行するメディアであることを報じました。

この「ワシントン・タイムズ」は1982年に統一教会の教祖、文鮮明によって創刊され、当時のレーガン政権を始めアメリカ合衆国の保守勢力とは長い繫がりを持っていました。

ですがこの統一教会はそれにとどまらず、「スピリチュアルアドバイザー」を通じてホワイトハウスに入り込み、トランプ政権にも強固に食い込んでいたことになります。

ポーラ・ホワイト牧師は2017年の就任時からトランプ大統領の「スピリチュアルアドバイザー」を務める人物。

今年になってからはアメリカ合衆国とトランプ大統領に敵対する者に対してcommand all satanic pregnancies to miscarry right now.(すべての悪魔の妊婦よ、今すぐに流産しろ)と説教を行って大きな批判を浴びています。


ポーラ・ホワイト牧師は今回も敗色濃厚となったトランプ大統領のためにぶっ飛んだ祈りを捧げて話題に。以下の動画を大統領選挙の速報のどこかで見た方も少なくないのではないでしょうか。


さてこのポーラ・ホワイト牧師、2020年8月9日に韓国で開催された天宙平和連合(Universal Peace Federation)の「100万希望前進大会」に招かれて演説を行っています。


この天宙平和連合の創設者は統一教会の教祖、文鮮明と妻の韓鶴子で、現在の総裁は韓鶴子が勤めています。

この天宙平和連合は公式サイトによると「2005年9月に創設された国連経済社会理事会(ECOSOC)の総合協議資格を持つ国連NGO」とされており、統一教会の国連NGOとしてのいわば仮の姿であることが分かります。


このことはもちろんワシントン・タイムズもFaith leaders promote strength of peace and diversity at summit - Washington Timesとして報じています。

ポーラ・ホワイト牧師自体が統一教会の信者ということではありませんが、トランプ大統領は支持基盤のひとつに福音派を筆頭とした極めて厳格なキリスト教原理主義者らを抱えていることは就任当時から指摘されてきたとおり。

統一教会はこうした流れの中でトランプ政権にも強く食い込んでいます。ホワイト牧師の演説に先立つ2020年2月の「ワールドサミット2020」ではトランプ大統領の名前で祝賀メッセージも送られていました。

なお、統一教会に安倍政権を含めた自民党との古い繫がりがあることは以前Buzzap!でもお伝えしたとおり。2017年には統一教会幹部らが菅義偉官房長官(当時)から首相官邸に招待され、さらには自民党本部で高村正彦副総裁(当時)ら幹部と面会するといった大歓迎を受けていたことが明らかになっています。

日米のトップの双方に韓国発のキリスト教系カルトが深く食い込んでいるという事実、世界の情勢を読み解く際に心に留めておく必要がありそうです。

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