もはや日本国民の民意と言って過言ではないほどに望まれている選択的夫婦別姓。ですが自民党の一部がこれに強固に反発し、議連まで設立することが判明しました。詳細は以下から。
◆選択的夫婦別姓、賛成が7割に達することが判明
早稲田大学の棚村政行教授と市民団体の「選択的夫婦別姓・全国陳情アクション」が共同で10月にインターネットを通じ「選択的夫婦別姓」への賛否を問うアンケートが行われました。
これに全国の20代から50代の男女7000人が回答しており、その中で「他の夫婦が同姓でも別姓でもかまわない」として選択的夫婦別姓賛成した人が合計で71%に上りました。
これに対し、「自分は夫婦同姓が良いし他の夫婦も同姓であるべきだ」と反対した人はわずか14%で、5倍以上の差を付けられています。
回答の選択肢が独特に見えるかもしれませんが、これはあくまで「選択的夫婦別姓」を問うものであるから。例えば「自分は夫婦同姓が良いけど、他の夫婦は同姓でも別姓でもかまわない」はという考えは名実ともに賛成意見となります。
賛成が最多となったのは沖縄県の77%で最低は愛媛県の60%。すべての都道府県で賛成が過半数を大きく超えていることが分かります。
調査をおこなった市民団体も「地域によって差はあるもののすべての都道府県で賛成が大幅に反対を上回っている」ことを指摘。選択的夫婦別姓がすでに日本人の民意であることが一目瞭然の結果となりました。
◆自民党が選択的夫婦別姓に反対する議連を設立へ
そうした潮流に真っ向から反し、家族や地域社会の絆を重視する議員連盟「『絆』を紡ぐ会」(仮称)を自民党の有志議員が設立することを産経新聞が報じています。
設立趣意書では「地域社会の絆、家族の絆など、わが国の更なる発展のための政策を検討すべく設立する」としており、子供の姓をめぐり家庭内で混乱や対立が生じることを危惧するとの名目で選択的夫婦別姓に抵抗する考え。
発起人には反同性愛デモを主催した「頑張れ日本!」の結成大会にも出席した山谷えり子(本名:小川 惠里子)元拉致問題担当相、ナチス賛美の「ヒトラー選挙戦略」に推薦文を書いた高市早苗前総務相、疑惑と失言の総合商社状態の片山さつき元地方創生担当相らが名前を連ねています。
ただし自民党支持者でも選択的夫婦別姓への賛成者はこの数年で増加し、今年春の調査では過半数に達しています。
また自民党議員の中でも稲田朋美前幹事長代行や橋本聖子男女共同参画担当相らが導入に前向きな姿勢を示しており、これが反対派最後のあがきということになるのかもしれません。
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