国連が大麻の扱いを「最も危険な薬物」から大転換する決定を行いました。詳細は以下から。
国連の麻薬委員会(CND)は12月2日、大麻をこれまでの「最も危険な薬物」のランクから大きく引き下げる決定をしました。
この決定は世界保健機関(WHO)の一連の提案を受けたもの。その中で最も重要とされた、1961年採択された麻薬に関する単一条約で「Schedule IV」に認定された大麻の、同ランクからの削除が行われました。
「Schedule IV」には他にヘロインなどのハードドラッグが含まれており、「依存性が高く、乱用の危険が大きい」だけでなく、「特に有害性が強く、医療的あるいは治療的価値は極めて限定的」とされるもの。大麻はおよそ60年を経てこのランクから初の除外措置となりました。
もちろん大麻の法規制は各国政府が決定するため、今回の国連麻薬委員会での決定によって即座に世界の大麻事情が変わることはありません。
ですが、今回の引き下げによって大麻の医療や学術上の研究はより実行しやすくなり、大麻の合法化をめぐる各国の動きにも大きな影響を与えることになります。
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