「素焼きのチャイカップ」インド鉄道が復活へ、脱プラスチック政策の一環として



脱プラスチックの流れがインドのチャイに伝統的な素焼きのカップを復活させることになりました。詳細は以下から。

インドの飲み物と言えばミルクの入った甘いチャイ。食堂でも屋台でも人気ですが、鉄道を利用すると駅から突然チャイ屋が乗り込んできては売り歩くのも日常風景となっています。


現在そうしたチャイのカップは多くが使い捨てのペラペラなプラスチック製でしたが、KulharやKulhadと呼ばれる伝統的な素焼きのカップがここに来て復活することになりました。

インド鉄道を管轄するPiyush Goyal大臣はインドの使い捨てプラスチック撲滅運動の一環として、インド鉄道の車内と駅で売られるすべてのチャイカップを素焼きのカップに置き換えることを宣言しました。


このカップは釉薬などを使わず、模様なども基本的には描かれずに使い捨てを前提として作られているもの。チャイを注がれ、飲み干したらそのまま地面に投げ付けて割るのが「作法」です。

もったいないような気がしますが、もともと土から作られているため自然環境に対しては無害で、割られて捨てられれば時と共に風化して文字通り土に還ります。

それはつまり、その分の雇用がうまれるということ。Goyal大臣は「これは有害なプラスチックを減らして環境を守るだけでなく、数十万人の陶工の雇用と収入に繋がる」と話しています。

元来インドは陶器の政策が盛んな国。新型コロナのパンデミック前には年間のべ2300万人が鉄道を利用しており、最大で200万人の雇用を生むとのこと。駅の近くにチャイカップを作る陶工らが住み着けば、それに関連した雇用も生まれるというわけです。


またGoyal大臣は「素焼きで飲むチャイはより美味いんだ」とも話していますが、器によって飲み物の味わいが違って感じられるのは私たちもビールやワインを飲むときに感じたことがあること。

実際に素焼きのチャイカップは素朴な土の風合いと飲み口が味を引き立てます。またプラスチックカップだと持つときチャイが熱すぎてしまうところ、素焼きだとじっくりとした温かみを楽しみつつ飲めるのも大きな違いです。

次に私たちがインドを訪れるとき、きらびやかな大都会で素焼きのカップ入りのチャイが出迎えてくれると考えるとなかなかに素敵です。

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