「社会的に好ましくない行動」自動摘発ロボットが配置開始、路上喫煙や違法駐輪もターゲットに



あまりにもやすやすと、ディストピアSFの世界が現実化してきています。詳細は以下から。


シンガポール政府は自動的に歩道をパトロールし、社会的に好ましくない行動を探知するロボット「Xavier」を導入しました。


社会的に好ましくない行動には路上喫煙や違法駐輪、歩道上での電動スクーターなどの走行、無断の露店営業などに加え、5人以上が集団になることも含まれています。

政府の報道発表によると、Xavierはこれらの行動を発見するとリアルタイムでコントロールセンターに警報を発し、ディスプレイに「適切なメッセージ」を表示して行動を止めるよう「教育」するとのこと。


Xavierは安全機能を含む各種センサーを搭載しており、事前設定された巡回ルートを歩行者や車両などの障害物を回避しながら自律的にパトロールできます。


また360度カメラでの映像をコントロールセンターに送信でき、低照度カメラなどを装備しているため暗い場所でも撮影が可能。撮った映像は同プロジェクトに関わる公的機関HTXのAI搭載の映像分析システムにもストリーミングされ、おそらくは顔認証も含めてリアルタイムで解析されてゆきます。


詳細を知れば知るほどディストピア感全盛りなXavierの稼働中の動画は以下から閲覧できます。スクリーンに「Clean」や「Safe」と表示されている辺り、SF好きにはかなりぐっときそうです。

Autonomous robots check on bad behaviour in Singapore's heartland - YouTube


中国をはじめとした各国の監視カメラ網の充実ぶりは先日の「硫酸男」逮捕時にも話題になりましたが、ロボットが見回って警告までしてくるのは明らかに別次元。どこまでディストピアは洗練されていくのでしょうか。

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