病気にさせて薬を売るのであれば確かに批判は免れませんが…。詳細は以下から。
「マールボロ」などで知られるアメリカ合衆国のたばこ大手、フィリップ・モリス・インターナショナルが9月16日、ぜんそく吸入薬のメーカーである英ベクトラの支配株を取得したことを発表しました。
声明では、フィリップ・モリスがベクトラ株の約75%を取得して多数株主になったとし、ヤチェック・オルザックCEOは「我々はベクトラの買収で重要な節目に到達した」「ベクトラが当社の脱ニコチン戦略において重要な役割を果たすことになり興奮している」と述べました。
フィリップ・モリスは電子たばこや呼吸器薬などの売上高に占める割合を現在の約1/4から4年以内に半分以上にしたいとの考えで、ベクトラの買収は大きな一歩となります。
ただし慈善組織や公衆衛生の専門家、臨床医など35の個人や団体はこれに反対。英保健省に当てた政府の介入を求める書簡で、以下のようにマッチポンプとなる可能性を指摘して批判しています。
「今回の買収が公共の利益にならないこと、喫煙関連疾患の治療を通じて再度利益を上げられるよう、喫煙の害を増大させるという逆インセンティブが(フィリップ・モリスにとって)生まれることは明白だと考える」
確かに銃と薬を一緒に売るようにも見えますが、方向転換への明確な意志とも見えるため判断が難しいところです。
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