岸田政権に変わっても、入管の方針は変わらないようです。詳細は以下から。
古川禎久法相が10月5日の就任後初会見で、3月に名古屋入管で死亡したスリランカ人のウィシュマ・サンダマリさんの監視カメラ映像の任意開示について「保安上の問題や亡くなられた方の名誉もあり、代理人弁護士も含めた公開は適当でない」と述べました。
遺族らは8月に一部閲覧した後に全面開示や弁護士の立ち会いを求めていましたが法務省側はこれを拒否。
今月になって国家賠償請求訴訟に先立ち事前に証拠を確保する「証拠保全」を認める決定を出し、代理人弁護士に部分開示され、今後の裁判を通じて全面開示される見込みとのこと。
映像を見た指宿昭一弁護士はTBSのニュースで以下のようにコメントしています。
3月6日午前8時12分の映像、全く動きません。(職員が)サンダマリさん…何度も問いかけていました。でも全く反応がない。でも救急車呼んでいない。あの映像をみれば現場で何が起こっていたのか、入管がどれだけひどいことをしたのか、助けられたウィシュマさんの命を助けなかったことが誰の目にも分かると思います。
(【独自】入管施設で死亡のウィシュマさん 施設内映像を全面開示へ(TBS系(JNN))より引用)
なお、古川法相は裁判手続き外での開示については「訴訟が提起されていない現時点で、仮定して映像の取り扱いを答えるのは適切ではない」とだけ答えています。
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