高齢者「老い」に否定的な風潮強まる、20年前から悪化



若々しく長生きできるようになっていく反面、老いへのマイナスイメージが当人たちの間で広がっているようです。詳細は以下から。

ジャーナル「Psychology and Aging」に発表された研究によると、高齢者らは20年前よりも自分たちの老いに対して好意的に捉えなくなってきているそうです。

医療技術の発達などによって寿命や健康寿命が延び、同じ年齢での認知機能も20年前より改善されているにもかかわらず、高齢者たちはかつてより自分たちの老境に否定的に見ているとのこと。


研究ではBerlin Aging Studies(BASE)とMidlife in the United States Study(MIDUS)から、現在と20年前の67歳と77歳の高齢者らのデータ合計2208人分を分析。

加齢への肯定的な態度、自分で思う年齢、自分で思う見た目、自分が望む年齢などを調査したところ、20年前の高齢者よりも現代の高齢者は老いに対して好意的に捉えていないことが分かりました。


研究では、この200年に渡り老いることに否定的な文化が続いてきたことを指摘。高齢者たちはこれに対抗すべく健康維持やアンチエイジングを行い、今や高齢者であることは衰退や劣化の代名詞ではなくなりました。

ですが、こうした高齢者本人たちの心身の健康と社会の老いに対する見方のギャップが、現在はさらに広がってきているのではないかとしています。

なお、老齢期の認知機能などの向上は若い頃のそうした機能の強化の結果ではあるものの、年老いてからの変化には影響せず、確実に低下していくことは間違いありません。


そうした避けようのない老化が自分にも降りかかることをより強く認識した結果として、自分の老いに否定的になる側面もあるのではないかとのこと。

生きている限り絶対に避けられない老化。心身の機能が低下していくことも含め、受け入れていくには社会の考え方そのものから変わっていく必要があるのかもしれません。

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