今回のタイ取材で出会い、すっかり虜になったタイ料理、ムークロップを自作できるようになったのでレシピを共有します。
カオマンガイの次に日本で大人気になるタイ料理は間違いなくこれです。今のうちにマスターしてあいつに差を付けてやりましょう。
日本ではまだ聞き慣れない「ムークロップ」は、皮付き豚バラ肉の塊をカリッカリに揚げた料理です。そのままおつまみにしても最高で、具材としても極めて優秀です。特に皮のカリッカリな食感は病みつき間違いなし。今回は家庭用キッチンでの自炊を前提にレシピを紹介します。
ムークロップを自作する上で最大の難所は「皮付き豚バラ肉の塊」をゲットすることです。
沖縄では三枚肉と呼ばれてどこのスーパーでも売られていますが、内地でこれを見つけるのは簡単ではありません。
中国や韓国の飲食店の多いエリアのアジア物産販売店やスーパーなどが有望ですが、無理そうであればさくっとAmazonで購入しましょう。
無事にこのSSR食材を入手したら、後は手間こそ掛かりますが難しいことはありません。肉以外の材料は塩と油だけです。
◆材料◆
・豚バラ肉の塊:500g~1kg
・塩:適量
・サラダ油:適量
肉は家庭用キッチンで1度に作ると考えると、最大で1kg程度と見ておくと良いでしょう。塩と油は多めに用意しておいてください。
まずは肉を切り分けます。鍋に入るサイズであれば良く、ほぼ2つに切るだけで十分です。
次に肉の皮の部分を下にし、皮の部分だけが浸る程度に水を入れて茹でます。水のうちから肉を入れて茹で始めて構いません。こちらはフライパンにバット用の網を合わせて使っています。
深めの鍋と蒸し器を使っても大丈夫です。水は蒸し器の底よりも上まで入れてしっかり浸るようにしてください。
茹でている時は蓋を閉めた方が熱がしっかり通り、脂も落ちます。
10~15分程度経ったらお湯から出します。この際肉に赤い部分が残っていても大丈夫です。
※茹でた汁は醤油、酒、みりんなどを入れることで美味しいスープになります。春雨、ネギ、ワカメなどのお好みの具で楽しんでください。
少し冷まして手で触れるようになったら、全体にまんべんなく塩を擦り込みます。
擦り込んだら網などに載せて3~6時間ほど乾燥させます。日当たりが良ければ日に当てます。日光がなければ換気扇やサーキュレーターなどの風で乾かしましょう。
数時間すると、このように表面の水分が飛びます。こうなったら揚げてゆきましょう。
鍋に先ほどと同じ程度の深さにサラダ油を入れ、皮を下にして肉を入れます。今回も温まる前から入れておいて大丈夫です。
ここで大切なのは火加減。少し強めの弱火~弱めの中火くらいでじっくり揚げ焼きにしていきます。皮の部分は10~15分程揚げましょう。
皮目がきれいに色付いたら側面と皮の逆側をそれぞれ4~5分ずつ揚げていきます。
全面がカリッときつね色に揚げられたら最後の仕上げです。皮を下にして最大火力にしましょう。
パチパチと音が大きくなり、時折プシュっという音が皮目から聞こえてきたらいい頃合いです。だいたい2~3分が目安ですね。皮目がカリッとして泡の様な膨らみができてきたらできあがりです。
※油は豚の香りが移っているため、炒飯や焼きそばなどを作るときに使うとコクが出ます。ぜひ活用してみてください。
網などに載せて軽く熱を取り、5分ほど落ち着かせましょう。切って中が赤くなければ完成です。
そのままおつまみとして食べても美味ですが、白米(タイ米ならなお良し)に載せて食べる、野菜と炒める、炒飯の具にするなどの食べ方もたまりません。
こちらは野菜炒めにしたところです。ナンプラーやスイートチリソースを使うとタイっぽさアップです。
炒飯というかカオパットですね。トマトを入れても美味しそうです。
ナンプラーと唐辛子、パクチー、砂糖、レモン汁、ネギなどを混ぜてタレを作るとさらに美味しくなりますのでお試しあれ。
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