【タイ・レポート】タイでのリモートワーク・ワーケーションは可能?必要な準備と注意点を徹底解説【事前・空港での準備編】



コロナ禍で浸透したリモートワーク、現在も続けている人、選択可能な人も多いのではないでしょうか。

もしタイに滞在しながらリモートワークができたら……と考える人のために現地での状況や注意点を調べてきました。


日本での準備

まずタイでリモートワークをするにあたって、日本にいる間に準備しておくべきものについて解説します。

着替えや洗面道具などは別にして、リモートワークに必要な機器は以下のとおりです。

・ノートPC(普段使っているもの)
・スマートフォン(普段使っているもの)
・マウスやスタンドなどの周辺機器
・スマホとPCを接続するUSBケーブル
・コード付きマルチUSBタップ
・モバイルバッテリー


これは「自宅で行っている仕事が滞りなくできるミニマルな機器一式」です。逆に言えば、現地で何一つ買い足さずに仕事ができる最低限の環境を持っていかなければなりません

タイでも当然上記の機器は購入できますが、大きな時間のロスが生じます。


バンコクの中心部に宿泊してそこでリモートワークをするのであっても、満足のいく機器を買える店を探す手間、往復と現場でのやり取りなどには少なからず手間暇が掛かります。

これが都市部から離れたリゾート地や離島ともなると、その手間は1日仕事で済まない可能性もあります。

そのため現地調達はトラブルがあった場合の最終手段とし、かならず日本から使い慣れた機器を持っていくようにしましょう

タイでは日本と同じコンセントが使えるため、電源用の変換プラグは不要です。

一方で、スマホやモバイルバッテリー、スマートウォッチなどのモバイル機器を充電するためにコード付きマルチUSBタップがあると非常に便利です。


PCにつなげて充電すれば…と思うかもしれませんが、複数のモバイル機器がある場合や急速充電したい場合を考えて、USBタップがあるとよいでしょう。

なお、宿のコンセントが便利な位置にあるとは限らないため、コード付きのものがおすすめです。壁の高いところや机から離れた場所にしかないケースはままあります。

モバイルバッテリーは外出時のいざという時にこの上なく役に立ちます。

慣れない異国でのスマホのバッテリー切れは下手をすれば孤立無援の状況に陥ります。もちろんそれも旅の醍醐味ではあるのですが、リモートワークをする上では大きなロスのため、予め対策しましょう。


ただし、モバイルバッテリーは飛行機に持ち込む際に容量や個数に制限が発生します

タイの場合は20000mAh以下であれば持ち込みに問題はありませんが、20000mAhを超えて32000mAh以下のものは最大で2つまで、32000mAhを超えるものは持ち込み不可となります。


その場合も預け荷物に入れることはできず、手荷物として機内に持ち込む必要があります。

ただし国や航空会社でこうした基準は異なります。特に中国の空港は厳しく、「100Wh以下」と明記されていない場合は没収される可能性もありますので、直行便でない場合は注意してください。

到着空港での準備

タイに無事に到着したら、真っ先にやるべき事がSIMカードの取得です。空港の到着ロビーを出ると携帯電話会社のブースがいくつもあるため、そこで自分が滞在する日数に合ったプリペイドSIMを購入しましょう。

バンコクなどの都市部だけにいるのであれば会社はどこでもあまり問題はありませんが、都市部を離れる場合は日本のNTTドコモに該当するAISという会社が無難です。


AISは田舎や離島でも電波が途切れにくく、通信速度も問題ないためかなり便利です。筆者は2週間でデータ通信35GBを購入して599バーツ(約2400円)でした。ちなみに5G対応です。


バッテリー切れと同様に慣れない異国での圏外やデータ不足は望ましい状況ではありません。PCとつないでテザリングする可能性も考え、余裕を持った容量のものを購入してください。


テザリング時にBluetoothを使うことも可能かとは思いますが、スマホとPCを接続できるUSBケーブルもいざという時のために用意しておきましょう。充電用のものと兼用で構いませんが、複数あると安心です。


次に空港内のATMでタイバーツの現金をキャッシングしておきましょう。ATMからの出勤は基本的に1000バーツ札で出てきてしまうため、空港内のコンビニなどで崩しておくことを強くおすすめします。

ローカル食堂や屋台などでは高額紙幣は嫌われるため、できるだけ崩せる場所で崩しておく癖を付けましょう。

タイは欧米と違いクレジットカードが使える場面が限定されます。キャッシュレス決済もありますが、日本で使っているPaypayや楽天Payなどは残念ながら使えません。

「Rabbit LINE Pay」のような日本のクレジットカードをひも付けられるサービスもあるものの、短期間の旅行者が使いこなすのはあまり現実的ではありません。

ある程度まとめてキャッシングし、高額紙幣はパスポートと一緒にセキュリティポーチに入れておくのをおすすめします。


次回は都市部であるバンコクとリゾート地であるパンガン島で実際にリモートワークをしてみて分かったそれぞれの注意点を解説します。

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