なぜか自分が誹謗中傷を受けた被害者であると勘違いしているようです。大丈夫でしょうか?詳細は以下から。
官邸御用ジャーナリストだった山口敬之による「昏睡レイプ事件」の被害にあった伊藤詩織さんが6月8日、彼女を誹謗中傷するイラストを作成・公開した、レイシスト漫画家として世に知られるはすみとしこら3人を名誉棄損で提訴しました。
訴訟ははすみとしこに「枕営業大失敗」などとツイッターに虚偽の内容のイラストなどを投稿され名誉を傷つけられたとして、慰謝料など計770万円の支払いと謝罪広告、投稿削除などを求めたもの。
すでに「昏睡レイプ事件」に関する民事訴訟では、山口敬之の性暴力被害が認定されて330万円の支払いが命じられており、「枕営業大失敗」が事実無根の誹謗中傷であることは明白になっています。
はすみとしこは「「山ロ(ヤマロ)沙織〜オシリちゃんシリーズ(計5作品)」の風刺画はフィクションであり、実際の人物や団体とは関係がありません。故に今回の地裁判決により作品を削除する意向は、当方にはございません。」と言い訳をしていますが、風刺画である以上フィクションで無関係という主張は当然ながら全く成り立ちません。(編集部注:セカンドレイプ防止のため、イラスト部分はカットしてあります)
はすみとしこは提訴を受け、自身が攻撃を受けているとして批判者らを「ミイラ取りがミイラになる」と揶揄。
加えて「伊藤詩織さんへ。550万円欲しかったら、私が木村花さんの様にならないよう、最新の注意を払った方がいいんでねぇの?」とツイート。自殺したプロレスラーの木村花さんの名前を持ち出して自殺をほのめかし、誹謗中傷を受けた被害者であるかのようにふるまっています。
まるで自分が無実の罪で貶められているかのような言い分ですが、もともと伊藤詩織さんを誹謗中傷する「風刺画」としたイラストを公開したのははすみとしこであり、単なる逆ギレでしかありません。
加えて、提訴を受けてから敢えて自身のツイッターのヘッダーを提訴理由であるイラストに差し替えるなど、全く反省の色がないどころか挑発を行う始末(編集部注:セカンドレイプ防止のため、イラスト部分はカットしてあります)。よほど敗訴したいのでしょうか。
なお、はすみとしこは5月28にちには木村花さんの自殺について「自殺してしまった者は負け犬である」と発言しています。
このツイートの内容を加味すると、今回の「私が木村花さんみたいにならないように注意しろ」とするツイートは彼女の言葉で言えばほぼ「負け犬宣言」の捨て台詞となりますが、本人がそこまで理解できているか定かではありません。
◆このイラストに大はしゃぎした現役自民党議員2人の存在
なお本件は、はすみとしこという木っ端漫画家ひとりの問題では済みません。「日本の病巣を斬る!」というネット番組では現役の自民党の国会議員である長尾たかし議員、杉田水脈議員らがこのイラストを見て大盛り上がりしている様子が見て取れます。
これに加え、伊藤詩織さんを雑誌ぐるみで攻撃しており、こちらも法的措置対象と言われている「月刊hanada」の花田紀凱編集長の姿もあります。
また映画「Fukushima 50」の原作者でもあるジャーナリストの門田隆将、自称保守界隈の論客である加藤清隆、またはすみとしこや杉田水脈と親しい間柄だったことで知られる元タレントの千葉麗子の姿も見えます。(編集部注:セカンドレイプ防止のため、イラスト部分はカットしてあります)
高市総務相は木村花さんの自殺を受けてネット上の発信者の特定を容易にし、悪意のある投稿を抑止するため制度改正を検討する意向を示していましたが、同じ自民党の現役議員が2人も立ち会って一緒に大はしゃぎしていたことは大きな問題になりそうです。
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