安倍首相の大嘘は福島の汚染水への「アンダー・コントロール」が有名ですが、今度はある意味歴史修正主義とも言えるとんでもない改ざんを行っていました。
問題の発端は今年の8月6日に行われた広島での平和記念式典。この場での式典あいさつで安倍首相が非核三原則に触れませんでした。
その前日の8月5日には「戦争法案」に関して中谷防衛相が「核兵器の運搬も法文上は可能だ」と答弁していたこともあり、これまで歴代首相が式典あいさつで触れてきた「非核三原則を堅持する」との表現が盛り込まれなかったことは大きな波紋を呼び、野党からは批判を浴びていました。
首相、非核三原則に触れず 被爆者・野党から懸念:朝日新聞デジタル
非核三原則、民主が首相答弁に反発 :日本経済新聞
そのため8月9日の長崎での原爆犠牲者慰霊平和祈念式典では非核三原則について言及しています。これに関しては10日の参院予算委員会集中審議で「誤解を招くことが無いよう、非核三原則の堅持に言及した」とした他、広島の式典では「最終的には私が判断をした」と、自らの判断で言及しなかったことを認めています。
しかし、8月9日の式典に先立ってLINEの首相官邸公式アカウントから送られたメッセージでは
8月6日に訪れた広島市では、核兵器の惨禍が決して繰り返されることのないよう非核三原則を堅持し、核兵器のない世界の実現に向けて国際社会をリードしていくことを誓いました。
と送信されています。スタッフによる投稿は「官邸スタッフです。」と表示されるので、この文言は安倍首相本人の投稿です。実際の送信内容は以下のとおり。
安倍首相への歴史修正主義者との批判は国内外から根強く発せられていますが、たった3日前の広島の平和記念式典での非核三原則への不言及を、多くの批判に晒されているまさにその渦中で自ら改ざんしてしまったことには絶句せざるを得ません。
自らの過去を都合よく変えていくことが許されるのであれば、そこには何ら「反省」の必要はなくなります。そして他者の過去を都合よく変えていくことが許されるのであれば、そこには何ら「おわび」の必要さえなくなってしまいます。
歴史修正主義とはそういった過去の塗替えであり、他者の生きてきた歴史に対する侮辱にほかなりません。14日に発表される「安倍談話」にそうした要素が盛り込まれるのか、しっかり見守る必要がありそうです。
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