枝野幸男氏が新党「立憲民主党」結成へ



民進党の枝野幸男代表代行が立ち上げるとされる新党は「立憲民主党」となりそうです。詳細は以下から。


「希望の党」が憲法改正への反対、安保法制への反対を主張する民進党議員を排除する方針を受け、同党の枝野幸男代表代行は護憲派で安保法制反対の民進党議員らによる新党の結成の方針を定めました。

党名は当初民進党の前身と同じ「民主党」の案が出ていましたが、最新情報で「立憲民主党」とする方針が明らかにされています。

現時点で立憲民主党参加する議員名としては赤松広隆元衆院副議長(愛知5区)、佐々木隆博氏(北海道6区)、辻元清美氏(大阪10区)、阿部知子氏(比例南関東)の名前が挙げられています。また民進党参院議員からは相原久美子、有田芳生、江崎孝、神本美恵子(いずれも比例)の4氏らが参加を検討とのこと。

なお、希望の党から「排除」されると噂される野田佳彦前首相は立憲民主党には参加せず無所属で立候補の予定。これまで野田前首相に煮え湯を飲まされてきた民進党支持者にはこの上ない朗報と言えそうです。

立憲民主党は社民両党との選挙協力も行う予定。一度は瓦解したかと思われた野党共闘がまた別の形で復活することになりました。自由党がこの野党共闘に加わるかは未定ですが、所属する山本太郎議員、森ゆうこ議員らは希望の党への合流を否定しているため、こちらも割れる可能性があります。

無所属での立候補は比例代表での復活がなく、政見放送にも出られないなど少なからぬ制約があり、当選したとしても国会での質問のチャンスが極めて少なくなるなど、多くのハンディキャップが課せられます。

選挙戦での勝利はもちろん、当選後の活動を視野に入れてもこの新党結成は極めて妥当な動きと言えるでしょう。新党名に入れられる「立憲」は2012年に礒崎陽輔農林水産副大臣が「聴いたことがありません」として日本中を震撼させた立憲主義のことを指します。




立憲主義は「憲法は国民の権利・自由を擁護することを目的としており、そのために国家の統治は憲法に基づいて制限される」という国民主権を掲げる近代国家の大前提となる原理のことを指します。

今の日本で大きく揺らがされている立憲主義の旗の下にどのような人物が集まることになるのでしょうか?既に報道では自・公の安倍政権と小池都知事の希望の党と並ぶ第3極として注目を集めています。

民進党:枝野氏ら新党結成へ 党名「民主党」を検討 - 毎日新聞

枝野氏、新党視野に対応検討 前原氏は希望との調整示唆:朝日新聞デジタル


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