見てくれとやってる感の演出だけで、職員の感染リスクをあまりにも軽視しています。詳細は以下から。
◆「窓口サービス日本一」のためにノーマスクを推進
青森県むつ市が窓口で市民と応対する職員に特段の事情がないかぎりマスクをつけずに接するよう求めています。
このノーマスク推進は「窓口サービス日本一」を目指す改革の一環として、接遇研修で招いているマナー講師と相談した上で2018年12月中旬から始まったもの。
着用禁止の理由は、窓口で市民と接する際にマスクをしていると「表情が見えづらく不快な印象を与えかねない」「会話が聞き取りづらくなって説明の内容が十分に伝わらない恐れがある」とされています。
説明された理由を見ると実際のクレーム対応ですらなく、先回りで地雷を回避しようとしていることが分かります。
◆職員の感染リスクに余りに無頓着
体調が悪い職員には「窓口対応をさせない」「自宅で休ませる」ことを徹底していたり、インフルエンザ感染者にマスク着用を徹底させるなどの予防策を取ってはいるものの、職員への感染リスクは二の次になっています。
職員が感染すれば当然ノーマスクの他の職員に爆発的に感染しかねませんし、発症していない状態でも実際には保菌していた場合、窓口の市民に感染させるリスクも増加します。
役所内でアウトブレイクして窓口業務が滞ったり、市民に大規模に感染させたりすれば「窓口サービス日本一」どころではないはずですが…?
◆ノーマスクがマナー扱いされる危険
また、ノーマスクが接客マナー扱いされることになれば「市役所もノーマスクなのにお前の店はマスクで対応するのか」といったクレームが民間企業に持ち込まれる可能性もあります。
そうなれば、ただでさえ人手不足の蔓延する状況で体調不良でもノーマスクで接客業務を行わされることになり、風邪やインフルエンザがこれまで以上に蔓延する危険性もあります。
「不快な印象を与えかねない」という懸念からのノーマスクが何をもたらすことになるのか、むつ市はもう一度考え直すべきではないでしょうか?
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