アベノマスク115億円相当の8200万枚が倉庫に山積み、保管費用も8ヶ月で6億円に



エイプリルフールかと大不評だったアベノマスクですが、その悪夢はまだ終わっていないことが分かりました。詳細は以下から。


日経新聞社によると、会計検査院が検査した新型コロナ対策事業のなかで、介護施設などへの配布のため政府が調達したいわゆるアベノマスク約1億4千万枚のうち、2021年3月末時点で約8200万枚(約115億円相当)が倉庫に保管されていたこと判明したそうです。

加えてこれらのアベノマスクの保管費用が2020年8月~2021年3月の8か月間で約6億円に上ることも分かりました。

検査院が介護施設や障害者施設、保育所などに向け、20年夏ごろまでに調達したアベノマスクを点検したところ、2021年3月段階で約8200万枚が配られないまま倉庫に保管されていたことを発見。

アベノマスクの平均単価は約140円のため総額では約115億円相当。段階的に配布していた中で3回目の8000万枚が配布に動いた20年7月ごろにはマスク不足が解消されつつあったことから、感染対策に不十分とされた布製のアベノマスクがだぶついたとのこと。

なお、2021年3月以降のこれら8200万枚に付いての言及はなく、すでにアベノマスクを使う必要性もないことから、未だに費用を垂れ流しつつ保管されているか破棄されたかのどちらかになりそう。いずれにしてもコロナ対策のはずの税金がまったく役に立たないまま消えたことになります。

アベノマスクに関しては海外謎のユースビオ社への発注も含めて経緯の不透明さも指摘されてきましたが、配布自体にも大きな無駄があったことになります。

これだけの税金をPCR検査や病床拡充、医療従事者の確保などに使っていればどれだけ感染拡大が防げたのか、改めて検証が必要となりそうです。

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