おじいちゃんが初心者向け英語教材を買った理由とは?ポーランドのとあるクリスマスCMが世界中で感動の大反響に



それは単なるクリスマスの感動CMではありませんでした。詳細は以下から。


ポーランドのワルシャワを拠点にするエージェンシーBardzoが制作した、ポーランド最大のオンラインオークションサイトallegroのクリスマスCMが世界中で大きな話題となっています。

この3分間のCMはallegroで初心者向け英語教材を購入したおじいちゃんの物語。届いた英語教材を使い、クリスマスを控えた街で、家のお風呂で、日夜微笑ましくも賢明に英語の勉強する姿が描かれます。いったい何のためにおじいちゃんはこれまで喋ったこともない英語を勉強しているのでしょうか?

英語もポーランド語も必要ありません。動画は以下から。

Czego szukasz w ?wi?ta_ _ English for beginners - YouTube


ということで、イギリスに移住した息子の夫婦にできた孫娘に英語で話すためにおじいちゃんは英語の勉強を頑張ってきたのです。

さて、これが去年のクリスマスのCMだったら単なる感動もののお話でしかありませんでした。しかし、今年は事情が違います。イギリスのEU離脱の決定に伴い、東欧を始め各地からの移民に対するヘイトスピーチやヘイトクライムが激増しているという現実が存在しています。

つまり、このおじいちゃんが訪れる息子の家族は少なからず差別と排除の対象となっているということ。違う文化を持ち、顔の見えない移民に対する排外主義的な空気に対する返礼としてのこうした動画の誕生という面を持っていると見ることができるのです。

おじいちゃんがイギリスに着いてから不安そうに乗るタクシーのバックミラーには数珠のようなものがつり下げられており、ドライバーの顔こそ映りませんが移民であることを想像させる作りになっています。

また、息子の奥さんの顔立ちもアングロサクソン系のイギリス人のものではなく、孫娘の顔も然りです。その孫娘に「やあ、私は君のおじいちゃんだよ」と慣れない英語で話しかけるポーランド人のおじいちゃん。まさに多様性への賛歌です。

私たちはこのおじいちゃんを、息子家族を歓迎し、受け入れることができているでしょうか?

This Polish Christmas Ad Is Going Viral And You’ll Understand Why Once You See It _ Bored Panda

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