ハンガリーの国境付近に押し寄せた難民を何度も蹴りつけたとして極右政党に関係するネットTV局の女性カメラマンが解雇されました。詳細は以下から。
ハンガリー南部の国境付近の村ロスケにおいて、セルビアとの国境を超えて押し寄せた難民を撮影していた女性カメラマンが、難民の子供を蹴るなどした場面がツイッターなどで報道され、所属するテレビ局は現地時間8日付でこのカメラマンの解雇を発表しました。
この女性カメラマンPetra Laszloが所属していたのは反移民を掲げるハンガリーの極右政党Jobbik partyと関わりの深いN1TV。同TV局はLaszloを「受容できないほどマナーの悪い振る舞いをした」として解雇しています。
Laszloはセルビアの国境を超えて数百メートル地点で、押し寄せた難民たちが警官隊と揉み合いになっている場面を取材中、警官隊から逃れようと子供を抱えて走っている難民の男性に足をかけて転ばせたり、難民の子供に少なくとも2回蹴りを入れているところを撮影され、ツイッターなどで拡散。多くの批判が集まっていました。
Lage in #Roeszke #Hungary weiter schlimm - Polizei uberfordert - Fluchtlinge durchbrechen Polizeikette - Verletzte! pic.twitter.com/GlMGqGwABb
— Stephan Richter (@RichterSteph) 2015, 9月 8
Shame: On this video former #N1 journalist Petra Laszlo kicks #refugees, among them children https://t.co/iDqLtqtNcI via @indexhu
— Balazs Cseko (@balazscseko) 2015, 9月 8
暖かく難民を受け入れるヨーロピアンたちのニュースも連日報道されていますが、このように排外主義に染まり、実際に暴力を振るう人間も確実に存在していることは忘れてはならないでしょう。
Hungarian Journalist Fired After Abusing Migrants on Camera - The New York Times
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