「京大タテカン闘争」ついに法廷へ、京大名物を巡って職員組合が京大と京都市を提訴



「タテカン」と呼ばれ、昭和の時代から京都人に愛されてきた京大名物の立て看板。

数年前から京都市と京大が片っ端から撤去し、学生らは隙をついては設置するいたちごっこ状態でしたが、職員組合が提訴に踏み切り新たなフェイズに突入しました。詳細は以下から。


◆京大職員組合が京大と京都市を提訴
京都大学の職員組合が、京大が組合の立て看板を撤去したのは団結権の侵害だとして550万円の損害賠償を求める訴えを4月にも起こすことが分かりました。

京都市は大学や集会所なども対象とした「屋外広告物条例」を制定。京大はこれを根拠に立て看板を撤去し続けています。


組合は昭和中期から大学周辺に立て看板で新聞などを掲示してきましたが、京大は条例制定以降、同条例に基づく行政指導によって2度撤去。

組合は、条例は憲法が保障する表現の自由に反し、組合の団結権の侵害にあたるとして提訴します。

組合副委員長の高山佳奈子京大教授は「文化的な価値を担う立て看板は京大の自由な学風を体現してきた。組合や学生の活動が制約されていて、条例そのものの解釈や運用を改善すべきだ」と主張。

加えて「組合だけでなく、学生や地域住民ら立て看板に関わる人々や社会的な広がりを考え、表現の自由を正面から主張したい」と組合の話だけに留めず代表として戦うことを明言しています。

◆京大の「タテカン」って?
京都大学の「タテカン」と呼ばれる立て看板は、古くから学生らの表現のひとつとして、左京を彩る風物詩として愛されてきました。

政治的主張からサークルの勧誘、前衛アートかいたずらか分からない謎のオブジェまで、京大らしい知性とユーモアにあふれたタテカンはSNSでも度々話題に上がってきました。


条例が制定され、撤去が始まった2018年5月以降はゲリラ的に設置されたタテカンを京大側が無慈悲に撤去するといういたちごっこが始まり、現在まで闘争は続いています。動画は条例制定直後のもの。やる気満々です。


そんな学生VS大学と思われがちな「京大タテカン闘争」に、今回職員が加わり、司法を舞台に京都市を巻き込んだがちんこバトルのゴングが鳴ったのが今の状況です。

なお、今回記者会見に臨んだ高山佳奈子教授は風営法改正のキーマンのひとりだった国際刑法学者。今後事態はどう展開していくのか、なかなか面白いことになってきました。

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