都知事候補が風営法によるダンス規制、都条例によるマンガ・アニメ・ゲームの表現規制に対して反対を表明



12月16日に行われる都知事選に立候補した弁護士の宇都宮けんじ候補が風営法、東京都の青少年育成条例に対して発言、表現の規制に対して反対を明言しています。


宇都宮けんじ候補(@utsunomiyakenji)は反貧困、脱原発を掲げ「人にやさしい東京」を目指して無所属で立候補。2010年から2011年には日本弁護士連合会会長を努め、オウム真理教犯罪被害者支援機構理事長、全国闇金融対策会議代表幹事などを努め、宮部みゆきの小説「火車」の弁護士のモデルにもなっています。

宇都宮氏は11月14日に中野で行われたキックオフ集会での質疑応答の中で風営法によるダンス規制についての質問に答えました。内容については以下の通り。




--風営法でダンスが規制されていることについてはどう考えるのか。

宇都宮候補:
これは京都の中村弁護士がダンス規制について反対する運動を起こしていますけれど、私もこの呼びかけ人のひとりになっています。風営法によるダンスの規制は許されないと考えています。





とのことで、当サイトでも先日取材したLet's DANCE法律家の会」の呼びかけ人となっており、都知事となった際もこの方針を指示していく旨を明言しました。

また、別の質問では都の青少年育成条例による表現規制についても言及。




--石原都政下で改正された東京都の青少年育成条例によってマンガ・アニメ・ゲームなどのコンテンツの表現規制が加速していますが。

宇都宮候補:
私が会長になった時点でこの条例分が浮上したので日弁連としては表現の自由を侵害する恐れがあるということで条例案を強く批判している。日弁連会長を降りたとしても私自身は自分が責任を持って出した意見についてはいち個人として全うします。知事になっても見解を変えるつもりはありません。





とのことで、反対の姿勢を表明しています。

今回の12月16日の選挙は衆議院選と同時に行われることもあり、争点は多岐に渡る可能性もあります。その中で、音楽、ダンス、マンガ、アニメ、ゲームなどの身近な部分に着目して候補者を眺めてみるのもひとつの考え方かもしれません。何はともあれ、選挙権のある方はぜひ投票を。

踊ってはいけない国、日本 ---風営法問題と過剰規制される社会
磯部 涼
河出書房新社
売り上げランキング: 9844


最新風営適正化法ハンドブック 全訂第3版
風俗問題研究会
立花書房
売り上げランキング: 94954



・関連記事
超簡単便利!期日前投票制度を実際に利用してきました | Your News Online

風営法改正を目指す法律家たちの団体「Let’s Dance法律家の会」が発足、キックオフイベントにはDJ Yojiや田中康夫衆議院議員も | Your News Online

【追記あり】京都市長候補が風営法のクラブへの適用について「過剰な取り締まりには断固抗議する」と明言 | Your News Online

風営法改正を求めるLet’s Dance署名推進委員会の賛同人第2弾が発表に、リリー・フランキー、EGO-WRAPPIN’、小山田圭吾らジャンルを超えて126人が賛同を表明 | Your News Online

風営法改正のための10万人署名活動、スチャダラパーのBose、石野卓球、TOWA TEIら57氏が賛同人に | Your News Online

「となりのトトロ」のネコバス型リュックが安カワイイ | Your News Online

藤田和日郎「うしおととら」16年ぶりの新作、ヒーローズ・カムバックにて | Your News Online