参議院選挙で誰に投票すべきか分かる毎日新聞のボートマッチサイト「えらぼーと」が秀逸



いよいよ明日告示される参議院選挙。いったい誰に投票すればいいのか迷っている人も多いと思いますが、毎日新聞が自分の考えと政党や立候補者の意見の近さを「一致度」で表すサイトを作成しています。


2013 参院選 毎日新聞ボートマッチ えらぼーと

国政選挙の争点は多く、全てを把握するのは大変なこと。短い選挙期間中に全ての政党や立候補者の考え方を細かく知るのは至難の業です。この「えらぼーと」は毎日新聞による、26の争点の中から有権者の意見と関心度をチェックすることで、各政党や候補者の意見と照らし合わせることのできる「ボートマッチ」と呼ばれるツール。

トピックは憲法改正問題に始まり、外交、経済、TPP、格差、原発問題など多岐にわたっています。残念ながら風営法問題やヘイトスピーチ規制問題などはトピックには入っていませんし、各設問とも2択か3択のため、自分の意見を精密に入力できるわけではありませんが、大づかみに自分の考え方との「一致度」を知るためには便利です。

実際に使ってみます。最初に設問の「トピックへの関心度」を選択し、その後「回答」を選択します。よく分からない場合は右側の「用語説明」「背景解説」で簡単な情報を閲覧できます。それでも選べなければ無回答を選択。これを26のトピックについて繰り返し、最後に自分の性別、年代、支持政党、居住地域などの属性を選べば完了。


一致度を見て行きましょう。まず「政党別一致度」ではそれぞれの政党の意見との一致度を確認できます。大きくどの政党がどんなことを考えているのか分かると同時に比例代表区の投票時にも参考になります。



こちらは「選挙区候補一致度」。自分の住む地域の候補者の一覧と一致度を見ることができます。意外な候補が自分と似た意見を持っていることを知ることができるかもしれません。「候補者情報・質問別詳細」をクリックすることで、細かくどの部分が一致しているのかも確認できます。


「比例代表候補一致度」では政党別に候補者との一致度をチェックできます。こちらも「候補者情報・質問別詳細」をクリックして細かい一致度が確認できます。

なお、参議院選挙の比例区は、「非拘束名簿式比例代表選挙」と呼ばれ、政党名ではなく候補者名を書くこともできます。個人名での投票数が多い順に当選者が決まる制度のため、同じ政党内でも、より考え方の近い候補者に直接投票することで自分の票を有効に活用することになります。


えらぼーとでは、これら政党や立候補者との一致度に加えて「回答を見る」をクリックしてそれぞれの争点で有権者の回答を見ることができる上、性別や年代などの条件で絞り込むこともできます。Twitter上でコメントして共有することも。


もちろんここに上がっている情報だけが全てではありませんが、そこから先は政党や立候補者のサイトやSNSアカウントなどをググればいいわけです。ネット選挙が解禁されることからリアルタイムで情報は更新されていますし、直接立候補者本人とSNS上でやり取りできる可能性もあります。

参院選で誰に投票するかを考えるための第一歩としては非常に有効なツールになりそうです。

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