先週末に行われた佐賀県知事選挙。保守分裂という異常事態の中自民党と公明党が推薦する前佐賀県武雄市長の樋渡啓祐候補が敗北しましたが、その一因と囁かれているのがこの応援テープの存在です。詳細は以下から。
1月11日に投開票が行われた佐賀県知事選挙。自民党と公明党が前佐賀県武雄市長の樋渡啓祐を推薦する一方、これまで自民党を支援してきた地元農協の政治組織「県農政協議会」は民主党や無党派層も加えて元総務省官僚の山口祥義を立てて全面対決、勝利を収めました。
【佐賀県知事選】当選の山口祥義氏「佐賀のことは佐賀で決める」 敗れた政権側は?
佐賀知事選 農協改革にも影響…安倍政権に重い敗北 - 毎日新聞
安倍政権は今年の通常国会を「改革断行国会」としており、その看板製作のひとつである農協改革を推進する中で、この佐賀県知事選挙を「政権対農協」と位置づけたこともあり、また樋渡氏は武雄市長時代に市立図書館をTSUTAYAに運営させるなど、強引なトップダウン型で新自由主義的政策を押し通していたことから反発は激化、敗北に繋がっています。
武雄市図書館が開館前にDVDを大量除籍 「館内併設のTSUTAYAに配慮?」との疑問の声に武雄市は否定
武雄市の樋渡市長、ユーザーを「ひまじんうんこ」と侮辱。自ら市のガイドライン破る(篠原修司) - 個人 - Yahoo!ニュース
あなたは樋渡啓祐を佐賀県知事に選びますか?
そうした中で追い打ちをかけたと言われているのが「安倍首相の応援テープ」でした。これは安倍首相が肉声で樋渡候補を応援し、投票を呼びかける内容のテープを無差別に佐賀県内の有権者に向けて発信していたもの。
日刊ゲンダイ 有権者怒り! 佐賀知事選で安倍首相の肉声録音“迷惑”電話
お正月明け、かかってきた電話にでるといきなり安倍首相の声の録音テープが流れ始め「新しい佐賀県のリーダーとして樋渡啓祐さんをご支援頂ますよう心からお願い申し上げます」と一方的に話されて切れるという失礼極まりないやり方に佐賀県民からは怒りの声が噴出していました。留守番電話に録音されていた内容は以下の動画のとおり。
佐賀県内のあちこちの家にかかって来る安倍首相からの電話 - YouTube
「相手の都合も考えずに一方的に言いたいことだけを言う」というやり口はいかにも安倍政権らしい押し付けだとして批判は佐賀県内に留まっていません。農協改革への強い反発にどう対応するかが4月の統一地方選に影響することは間違いなさそうですが、こうした「舌禍」が繰り返されればさらなる波乱を呼ぶことになりそうです。
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