前次世代の党副代表の田母神俊雄氏がツイッター上で現在もISILによる拘束の続く後藤健二氏に対してネット上での無根拠な「在日疑惑」を取り上げ、マスコミに経歴などを調べてほしいと発言し、大炎上状態に陥っています。
問題になっているのは前次世代の党副代表で先の衆院選で落選した田母神俊雄氏による、今朝9時46分に投稿されたツイート(Web魚拓)。
イスラム国に拉致されている後藤健二さんと、その母親の石堂順子さんは姓が違いますが、どうなっているのでしょうか。ネットでは在日の方で通名を使っているからだという情報が流れていますが、真偽のほどは分かりません。マスコミにも後藤健二さんの経歴なども調べて流して欲しいと思います。
— 田母神俊雄 (@toshio_tamogami) 2015, 1月 29
このツイートが投稿される1時間半前には「ヨルダンが逮捕した死刑囚を今日の日没までにトルコ国境に移送しなければパイロットを殺害する」とした新たな音声メッセージが公開されており、事態は現在も非常に緊迫したままです。
【速報】後藤さんとみられる新たな音声メッセージが公開、29日日没までにリシャウィ死刑囚をトルコ国境に連れてこなければ、ヨルダン軍パイロットのムアーズ氏を殺害すると予告。(テレビ朝日)
— BLOGOS編集部 (@ld_blogos) 2015, 1月 28
時事ドットコム:イスラム国、操縦士殺害警告=死刑囚、深夜までに移送を-後藤さん音声メッセージ?
田母神氏はこうした状況の中で、ネット上のまとめサイトなどで散見される無根拠なヘイトスピーチである「通名疑惑」「在日疑惑」に乗っかった形でのツイートを行っており、批判が集中しています。
「この状況で出自の詮索か」
「それが人質救出になんの影響があるのか」
「ネットの噂をそのまま拡散するのはネトウヨそのもの」
「根っからの排外主義者だ」
といったものから
「湯川遥奈さんとの関係も明らかにせずに逃げた人間が何を言っているのか」
という、殺害されたとされる湯川遥奈さんとの関係を追及する批判に加え、泥沼の不倫、離婚問題に言及して他人様の家族に首を突っ込める義理かというものまで、十字砲火を浴びている状態です。
田母神氏“不倫”で離婚請求――東京高裁も訴え棄却
なお、この「疑惑」は後藤健二氏の苗字が母親と違うことなどを理由にしていますが、両親が離婚した場合など、母子で苗字が違うのは全く珍しいケースではありません。
これ以降、田母神俊雄氏からこの件に言及したツイートはされておらず、なぜこの喫緊のタイミングでこのようなツイートを行ったのか、釈明もありません。
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