曽野綾子、海外メディアからの人種差別コラム批判に「安倍首相のアドバイザーだったことはない」と逃亡するも再び炎上


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人種差別(アパルトヘイト)推奨コラムで大炎上中の曽野綾子が朝日新聞の取材に回答しましたが、さらに炎上は拡大しています。詳細は以下から。


先日から大きな話題となっている曽野綾子が産経新聞に掲載した人種差別(アパルトヘイト)推奨コラム。朝日新聞がこのコラムが「アパルトヘイトを許容している」と抗議を受けていることに対して見解を求めたところ、驚くべき回答が為されていました。

曽野綾子氏「アパルトヘイト称揚してない」:朝日新聞デジタル

曽野は今回の件で抗議している多くの人(南アフリカ共和国のモハウ・ペコ駐日大使も含まれるでしょう)をひとくくりにして「間違った情報に基づいて興奮している人々」と決めつけています。そして

私が安倍総理のアドヴァイザーであったことなど一度もありません。そのような記事を配信した新聞は、日本のであろうと、外国のであろうと、その根拠を示す責任があります。もし示せない時には記事の訂正をされるのがマスコミの良心というものでしょう。



と述べていたため再びネット上で炎上しています。曽野が第2次安倍内閣の私的諮問機関である教育再生実行会議のメンバーであったことは紛れもない事実。海外メディアもこの事実を持って「安倍首相のアドバイザー」であったと報じていますので、記事の訂正の余地は全くありません。

またこれとは別に、曽野が安倍首相の公的な意味でのアドバイザーであったと同時に、安倍晋三・昭恵夫妻と私的に深い繋がりを持っていることは知られるべきでしょう。

2014年1月5日の産経新聞には曽野綾子と安倍昭恵の新春対談が掲載されており、その中で第一次安倍内閣が安倍首相の潰瘍性大腸炎の悪化で退陣となった後、退院して初めて訪れて食事を共にしたのが曽野綾子宅というエピソードが紹介されています。

曽野:(平成19年9月に)首相を辞任されて退院された後、家においでいただいたときの晋三先生はお元気でしたね。

安倍(編集部注:昭恵夫人):一番初めに外出してお食事をいただいたのが、曽野さん宅でした。

曽野:退院なさって3週間目くらいだったと思います。私はご病気のことは細かく分からないから、体に良いと思うものを選んで召し上がるだろうと思って、メニューもかえませんでした。とっても食欲がおありになったので、「世間が言うほどお悪くなかったんだろう」と勝手に推察しました。

安倍:辞めるほど悪かったんですよ(笑)。でも、回復は早かった。

新春対談 作家・曽野綾子さん×首相夫人・安倍昭恵さん - 産経ニュースより引用



また、安倍昭恵と曽野綾子は婦人公論でも対談を行っており、そこでは「同窓で、旅行をともにする間柄の2人」と紹介されています。

140722曽野綾子×安倍昭恵 - 婦人公論.jp

実際に安倍昭恵が名誉会長を務める「ミャンマー祭2014」の挨拶では曽野綾子と共にアフリカの視察に行った話が自らの口から語られています。

ミャンマー祭り2014 ごあいさつ 安倍昭恵名誉会長

少なくとも第一次安倍内閣の平成19年当時から安倍夫妻と深い繋がりを持ち、安倍昭恵とは昨年に至るまで公私ともに付き合いがあり、第2次安倍内閣の教育再生実行会議のメンバーでもあったことを鑑みれば「安倍首相のアドバイザー」であるとされるには十分すぎるほどの根拠です。

自らの人種差別(アパルトヘイト)推奨を謝罪することもなく、口からでまかせで報道機関に訂正を求めるとは一体どういう神経なのか理解に苦しみます。また、曽野はこの回答の最後に

私は、アパルトヘイトを称揚したことなどありませんが、「チャイナ・タウン」や「リトル・東京」の存在はいいものでしょう。



としてあくまでアパルトヘイトを肯定も推奨もしていないとの態度を示していますが、アフリカ日本協議会の抗議文で明確に指摘されていたように、あの言説がアパルトヘイトであることは言い逃れのできるレベルの話ではありません。

なお、曽野綾子が「私達の道徳」中学生版に掲載されていることは既にお伝えしていますが、その格言は以下のとおり。




自分の思うとおりに人種差別(アパルトヘイト)を推奨してみせたのですから、その結果を事実を曲げてまで報道機関の読み違いの責任にするのはやめていただきたいものです。

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