日本初、ネット上で通って卒業資格も取得できる「サイバー高校」が誕生



通信制とも一味違う、ネット上の仮想空間で高校生活を送りながら勉強し、高卒資格も取得できてしまうサイバー高校が日本で初めて誕生しました。


千葉市中央区の通信制高校、明聖高校が新たに解説したのは実際に登校せず、インターネット上の仮想空間でアバターを駆使して高校生活を送りながら勉強し、一定の単位を取得することで本当に高校卒業資格を取得できるという、ある意味リアルなサイバー高校である「明聖サイバー学習国」。

明聖サイバー学習国

明聖サイバー学習国の生徒は髪型や服装など200以上のパーツを組み合わせて自分のアバターを作成し、ネット上で高校生活を送ります。生徒は「自分の家」を持ち、好きな時間に家から学校に「通学」、「教室」や「校庭」でクラスメートとチャットを楽しんだり、「職員室」の前の質問箱で勉強や生活の相談をすることもできます。



授業は教室で席に座ることで受けることができ、約20分の動画を視聴した後に毎回テストで理解度を確認。テスト時間込みで1コマ50分程度が基本になるようです。



授業を受けると「学習ポイント」がもらえる他、感じゲームや英単語ゲームでもポイントを取得でき、貯まったポイントでアバターの服や家具を買えるということで、学習ゲームとアメーバピグを足したようなイメージでしょうか。というか見た目は完全にピグです。

ただし、年4回ほどは実際に高校に行ったりレポートを提出する必要もあり、完全にネットの中だけでは完結しません。それ以外にも千葉市緑区の同校の農園でリアルに収穫体験をしたり文化祭への参加を促すなどして人間関係を構築する力を養うことも狙っています。

この高校に実際に3年間以上在籍し、一定以上の単位を取得すれば高校卒業資格というリアルな資格を手に入れることが可能。授業はゴールデンウィーク明けから本格的に始まり、2年生、3年生を含む204人の新入生が「入学」する予定とのこと。

明聖高校は千葉県初の私立通信制高校として、ひきこもりなど学校に通いたくても通えないという悩みを持つ生徒の受け皿となっており、生徒の9割以上が中学時代に不登校を経験しているとのこと。

公式紹介動画は以下から。

明聖サイバー学習国「学校紹介動画」 - YouTube


このサイバー高校にはやはり賛否両方の声があるようですが、乙武洋匡さんは以下のように賛同のツイートをしています。




どれだけの新入生がこの高校を「卒業」していくことになるのでしょうか。

仮想空間 日本初、ネット上で高校生活 卒業資格も取得可 - 毎日新聞

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