日本の1人当たりGDP、過去45年間で最低の20位にまで転落


Photo by Peter Hellberg

日本の1人当たりGDPが香港やイスラエルにも抜かれ、過去最低を記録しました。詳細は以下から。


内閣府は12月25日に2014年の国民1人当たりの名目国内総生産(GDP)が前年比6%減の36200ドルだったことを発表しました。

これは先進国が加盟する経済協力開発機構(OECD)の34カ国中20位で、前年の19位からイスラエルに初めて抜かれて20位に転落。これは遡れる1970年までの45年の間で過去最低の順位となっています。

この順位はドルベースであるため、現在の円安ドル高が影響しているとされていますが、1970年はまだ1ドル360円の時代であり、その頃と比べて順位が過去最低ということは、国際的な影響力が無視できないほどに低下していることを意味します。

実際に1996年には3位だった日本は21世紀に入ってから下がり続けての20位への転落で、OECD以外ではシンガポールに続いて香港にも抜かれました。主要7ヶ国(G7)の中で見てもイタリアを僅かに上回る6位となっており、生産性の低さが浮き彫りになっています。

なお、円建ての1人当りGDPで見た場合は385万3000円と前年度より1.7%増加しています。

日本の1人当たりGDP、香港・イスラエルに抜かれる 14年 :日本経済新聞

(Photo by Peter Hellberg


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