Photo by Ilocos Norte
日本からのミサイル提供をフィリピンが拒否していたことをドゥテルテ大統領が表明しました。詳細は以下から。
麻薬犯罪者に対する超法規的な処刑を公然と認めるフィリピンのドゥテルテ大統領。繰り返される暴言と、暴言に留まらない実際の恐怖政治に国際的な批判が集まっていますが、先日のドゥテルテ大統領と安倍首相の会談の中で、日本からのミサイル提供が拒否されていたことが分かりました。
フィリピンのPhilippine Star紙は現地時間1月15日の記事として、ダバオの式典に参加したドゥテルテ大統領が、首脳会談の中で安倍首相がフィリピンへのミサイルの提供を提言したが拒否したと語ったと伝えています。
ドゥテルテ大統領は「もし第三次世界大戦が始まれば世界の終わりだ」とし「安倍にはミサイルは要らないと言ったよ」と発言しています。
理由としてはフィリピンではアメリカ合衆国ともロシアとも良好な状態が見込まれること。「プーチンは懐柔的だし、トランプも大統領になる」とし、ドゥテルテ大統領と親和的な両首脳との良好な関係への自信を強調しました。
また、ドゥテルテ大統領には他国との軍事同盟を止めるという方針があり、日本のミサイル提供の前にあったロシアからの潜水艦の提供の申し出もDelfin Lorenzana防衛相が容認できないとして拒否しており
「私はフィリピンを外国の兵隊のいない国にしたい。気に入らんね、奴らは出て行くべきだ。今我々は良い状況にある」
とも発言しています。
結局日本からは5年間で1兆円もの支援を引き出しながら、中国を牽制したい日本との軍事的な繋がりは方針通りピシャリと断るという、ドゥテルテ大統領としては極めて得るところの大きな会談になったと言えそうです。
Duterte_ I rejected Japan missile offer
(Photo by Ilocos Norte)
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