【特大ブーメラン】「当たらない」でおなじみの菅官房長官、ついに自分の過去発言がクリティカルヒット



あの菅官房長官に「当てた」のはなんと過去の自分でした。詳細は以下から。


菅官房長官は8月8日の記者会見で、2015年6月に行われた獣医学部新設を巡る国家戦略特区ワーキンググループ(WG)のヒアリングに愛媛県と今治市の担当者らと共に加計学園の幹部3人が参加していた上に、その同席の事実と発言が議事要旨に記載されていなかったことに対し、前日に引き続いて記者団の質問に答えました。

官房長官の記者会見でおなじみとなった東京新聞の望月記者が鋭く質問を投げかけますが、菅官房長官は「昨日八田座長らが説明したとおりだ」と繰り返し、議事要旨からの削除は「ルールに基づいて行った」と返答しました。ここで朝日新聞の記者が以下のように質問をして、問題のやりとりが行われます。

記者「歴代の保守の政治家は歴史的検証に耐えられるようにということで、公文書の管理にはかなり力を入れてこられたと思う。ある政治家は『政府があらゆる記録を国民に残すのは当然で、議事録はそのもっとも基本的な資料で、その作成を怠ったことは国民への背信行為だ』と仰られているんですが、その発言を本に記されていた方がどなたかご存じですか?」
菅官房長官「知りません」
記者「それ、(菅)官房長官の著作に書かれているんですが、2012年に書かれた著作に表明されていた見解と、今政府で起きていることを照らし合わせて忸怩たる思いとか、やはりきちんと残すべきだというお気持ちにはならないんですか?」



この後、官房長官は八田座長が説明したとおりだと繰り返し、必要な情報は公開されていて問題ないという認識を改めて示して記者会見は終わりました。

加計学園の獣医学部新設に関して「すべてを公開している」訳ではなかったことが指摘されている文脈で、それでも必要な情報は公開していると繰り返す辺りは極めて菅官房長官らしい態度ですが、5年前の自分の放った言葉が特大のブーメランとなって自らに深々と突き刺さった形になりました。

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