「大統領閣下、報道の自由の大地にようこそ」米露首脳会談に向けて北欧最大の「ヘルシンキ新聞」が街中に流した広告を見てきました



日本のメディアとは基本姿勢が全く違うことが一目瞭然です。詳細は以下から。


7月16日にフィンランドの首都ヘルシンキで開催された米露首脳会談。そしてこの日に向けてヘルシンキを本拠地とする「ヘルシンキ新聞(ヘルシンギン・サノマット)」が街中を走るトラムの停留所に特別抗告を掲載しました。

1889年にロシア帝国下のフィンランド大公国で創刊されたヘルシンキ新聞の前身は当初から自由や独立を強く主張する論調であったため、ロシア当局からの検閲を受け、一時刊行中止にあった末に1904年に永久に発行を停止されるという歴史を持っています。

それでも経営者らは1905年現在の名称「ヘルシンキ新聞」として再度新聞を発行し始め、現在は北欧で最大の発行部数を誇るまでに成長しています。

この日はフィンランド国営放送では首脳会談のニュースで持ちきりです。


街中も厳重な警戒で、トラムなども大きくダイヤや路線が変更となっています。


首脳会談会場近くを通りがかりましたが、この状態で有名なマーケット方面は完全閉鎖されていました。



こちらは会場の連邦政府庁舎前。出待ちをしているのか、観光客らしき数十人がカメラを構えていました。


近隣の道路が封鎖され、そこここに警備のSPらしき人の姿が見えます。




ただし、そこまでヘルシンキ市民は気にしていないためか、有名なヘルシンキ大聖堂の付近はいつも通りののんびりとした空気でした。


首脳会談後、トラムがようやく正常に動き始めた頃に停留所に行ってみると…。


「大統領閣下、報道の自由の大地にようこそ」というヘルシンキ新聞の広告です。



こちらはロシア語でプーチン大統領に当てて書かれています。


またアムネスティもトランプ大統領のスローガンのパロディの広告を出していました。


フィンランドは報道の自由において長らくトップを走っており、現在も北欧の諸国と並んで4位となっています。確固たる報道の自由のあり方を見せつけてくれた今回の広告。

さて、日本のメディアは自国で同様の首脳会談が行われたらどのような反応を示すでしょうか?

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