不採用案は公開せず、選考過程も30年間は非公開とするはずでしたが、新元号決定の翌日にさっそくのお漏らし祭となっています。詳細は以下から。
新元号「令和」が誕生してわずか1日、報道各社が新元号原案の5つの不採用案が「英弘(えいこう)」「久化(きゅうか)」「広至(こうし)」「万和(ばんな)」「万保(ばんぽう)」であることをこぞって報じており、考案者についても憶測ながら個人名を掲載しています。
政府は新元号決定に当たり、平成改元時に倣って採用しなかった案を公表しない方針を決めており、菅官房長官も4月2日の記者会見で「考案者が秘匿を希望しているのに加え、明らかにすれば詮索されるので、公表を差し控える」と話しています。
また選考過程についても、安倍首相は4月1日夜のNHKの番組で「令和」の選定過程を記録した公文書について「考案された方々の名誉もある。30年という時は必要なんだろう」と述べ、こちらも平成改元時に倣い30年間は原則非公開とする方針を示しています。
つまり、首相と官房長官が不採用案も考案者も非公開と明言しているにも関わらず、元号発表からわずか1日で漏洩してしまうという残念な結果となっています。
毎日新聞は情報源を「政府関係者が2日、明らかにした」としており、日本政府内部からのリークであることは間違いない模様。
首相直々に非公開を宣言した国家機密が翌日にはダダ漏れという事態には、厚労省の不正統計問題と同様に「組織としてのガバナンスの欠如」を指摘する声も少なくありません。
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