「東京に医療大麻特区を」自身も難病患者のアーティスト成田賢壱が新宿区議選に立候補



高木沙耶が参院選に立候補した際とは医療大麻を巡る状況も変わりつつありますが、どうなるのでしょうか。詳細は以下から。


女優でナチュラリストの高木沙耶が医療大麻の合法化を訴えて参院選に立候補(落選)したのは今から約3年前のこと。

それから3年の間にG7の一角であるカナダで大麻が完全合法化され、アメリカ合衆国でも大麻が完全合法化された州が全体の2割に達しています(医療大麻合法化は6割弱)。また古くから日本人に馴染みのリゾート地であるハワイ、グアム、サイパンでも大麻が相次いで合法化されました。


日本国内でも医療大麻の有効成分であるCBDを抽出したオイルなどはネット通販でも購入できるようになるなど、大麻を巡る国内外の状況はめまぐるしく変化しています。

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こうした状況下で統一地方選挙の新宿区議選に立候補したのが、自身も指定難病であるクローン病の患者である成田賢壱さんです。



成田さん公式ツイッターアカウントのプロフィールによると「大麻取締法改正のために帰国した元米国CA州医療大麻農家/クリエイティブアーティスト」とのこと。


成田さんは19歳の頃にクローン病を煩い、その頃から治療のために大麻を服用し始めました。そして2008年に大麻所持で現行犯逮捕された際には裁判で医療大麻の正当性を訴えて全面闘争し敗訴。

その後アメリカ合衆国に移住して医療大麻の認可カードを取得し、医療大麻を服用する姿をYouTubeで配信するなど、医療大麻の合法化のための活動を続けていました。

成田さんは2015年に日本での法改正の為に帰国し、今回の立候補となりました。この辺りの経緯はかつてデイリーニュースオンラインが大麻を5年間吸い続けた日本人難病患者が激白『クローン病に効いた』という記事で詳報しています。

成田さんの公約は規制改革を独自に推進できる「構造改革特区」を活用し、多くの大規模医療機関を擁する新宿区で医療大麻の使用を可能とすること。

これ以外では公立教育の無償化や育児支援改革、地方自治体との連携、自転車事故対策、福祉政策などについて言及していますが、これについては今後公式サイトなどで発信してゆくとされています。

既に医療大麻を「変人の戯言」扱いする時代は終わっていますが、成田さんが当選できるのか、そしてどれほどの票を集めることになるのかは、今後の日本を占う試金石となりそうです。

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